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とり照り丼・うどんセット

昔ながらの古風な味わい

鈴本

埼玉県川越市氷川町

埼玉県川越市、川越街道の延長にある国道254号線沿いにあるお蕎麦屋さんに立ち寄ってみた。特に人気店というわけでもないようだけど、ちょっと格式あるような和風な佇まいに惹かれてしまった。ザ・小江戸川越って感じの古風な外観ながらも店内に入ると、ゆったりとしていて堅苦しさもあるような上品な内装です。ランチに訪れたのですが、値段も良心的。ランチ以外のメニューもそんなに高くはない感じかな。最初は「冷やしたぬき」が食べたくて蕎麦屋に入ったのだけど、ランチメニューを見ていたら「とり照り丼・うどん」のセットがあって魅力的だったのでそれを注文。プラス50円でうどんをそばに変更できるけど、うどんで攻めてみた。週末の昼過ぎに訪れたけど、客は少な目で料理もすぐ出てきた。わりとボリュームはあるようだ。まずはうどんから。麺つゆは、昔ながらの東日本仕様。関西人が見たらびっくりするような真っ黒さ。うどんはちょっと硬めの茹で具合。しっかりと噛み応えのあるうどん。好みは分かれるだろうが、個人的には好みかな。しっかりと噛まなければならないので、しっかりと満腹中枢を刺激してくれる感じ。続いてとり照り丼。うどんもしっかりとあるのでハーフサイズって感じかな。そんなに少なくはなく、ちょうどいい分量。御飯の上にレタスが敷かれて、その上に甘ダレのよくきいた照り焼きが乗っている。醤油の色が濃いが、見た目どおり味も濃厚。しかも、ただ甘いのではなくしっかりと焼いた感じがあって、芳ばしさが増している。昔ながらの懐かしい味って感じかな。味は濃いめであるものの、下のレタスとの相性がばっちりで、けっこうイケる。また、付属している「なます」は柚子がすごくきいていてさっぱりだし、濃い味の「とり照り」ともよく合う気がする。全体的に満足なんだけど、好みは分かれると思う。とにかく古風なというか、昔ながらの味って感じで、家庭的で余計なことをしていない素朴さを感じる。こんな国道沿いではなく観光客の多い川越一番街あたりにあったら、それこそ古風な雰囲気と味がマッチして人気が出そうな気がするのであった。
2020.06