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じけ丼

ゴマ風味の香る地魚メインの海鮮丼

海鮮市場 蒸し釜や

長崎県雲仙市小浜町マリーナ

島原半島の西側にある小浜温泉は、熱量が日本一という豪快な温泉地。とにかくいたるところに高温の湯けむりが立ち込めて、さましく温泉地という雰囲気が漂う。そんな蒸気を利用した「蒸し料理」もこの地の自慢のようだ。ちょうど海岸の脇に「海鮮市場」と書かれた店があり、濛々と豪快に湯けむりをあげていたのですごく目立っていた。この店では好きな食材を選んで蒸し料理を楽しむことができるという。その他にも海鮮丼のようなものもあるみたいなので、入ってみた。どうやらこの店はとても人気があるようで、予約が必要なようだ。ちょうど空いている席があるということで、席に案内された。メニューを見ると蒸し料理以外にも魅力的なものがいっぱい。やはり気になったのは「じけ丼」。地魚メインと書かれているのが気になるポイント。ということでそれを注文。昼時は先精算のようだけど、夜は後払いのようで、とりあえず注文していたら料理が運ばれきた。なるほど、なかなか美しい海鮮丼だ。渦を描くように並べられた魚が様になっているぞ。丼とはいいながらも、どんぶりというよりは底の浅い桶のような器だ。さっそく食べてみると、魚の風味とは別にフワッと口の中に広がる香ばしさ。何だと思ったら、ご飯にゴマがまぶしてあって、ゴマの香りが口の中に広がるのだ。これがまた海鮮と非常にマッチして、何だか特別なものを食べているような感じ。最初にしめさばを食べたので、そこに隠された風味なのかと思ったけど、ご飯全体にまぶしてあった。でも、どの刺身でも、このゴマがいいアクセントになって、すごく美味しくいただけた。ごはんの量がちょっと少ないというか、薄めだったのでもうちょっとがっつりと行きたいという感じはあったけど、他の蒸し料理も食べるとなると、やはりこれくらいの方がいいのかも。今回は蒸し料理はいただかなかったので、やはり何か注文しておくべきだったかな。でも、鮮度も良くて美味しくいただけたので、非常に満足できたぞ。
2021.04