1. トップページ
  2. 温泉天國のススメ
  3. 十勝岳吹上温泉・吹上の湯

北海道

とかちだけふきあげおんせん・ふきあげのゆ

十勝岳吹上温泉・吹上の湯

ドラマのロケで一躍有名になったワイルドな野天風呂
吹上温泉は十勝岳の西北側中腹1000メートルという高所に湧く温泉です。上富良野から十勝岳方面に向かった奥にあり、白金温泉と十勝岳温泉の中間に位置しています。「吹上の湯」は森林と渓流に囲まれた野性味豊かな混浴の露天風呂で、無料で開放されています。この温泉の発見は明治30年だそうで、昭和の初め頃まで温泉宿があり登山客に人気があったそうです。温泉廃業後も湯舟はそのまま残り登山客や愛好者が利用していたけど、だんだんと忘れ去られていったのだそうです。ところが昭和63年に十勝岳の火山活動が活発化したことによって湯の温度が上昇し利用者も増え、またドラマ「北の国から」で宮沢りえが入浴したことから全国的に一躍有名になってしまったという温泉です。雰囲気からするととっても秘湯ムード満点なのですが、地元の方々はもとより観光客に人気が高くてサマーシーズンや休日に限らず、また日中でも夜中でも常に人の絶えない超人気の露天風呂です。露天風呂へは立派な看板のある町営の無料駐車場にクルマを停めて、そこから約十分ほど山道をあるいていきます。駐車場はわりと広めですが、特に整備されているわけでもなく、番人がいるわけでもないので貴重品などは車内に置かないようにしましょう。ここは観光地化されているとはいえ道も山道で、外灯などは一切ないので夜間はライトやランタンがないととても危険です。しばらくすると木々の間から温泉が見えてきます。湯舟は崖の上部に小さめのがひとつと、下部に大きいのがあります。脱衣所のような施設はまったくなく、湯舟の奥のスペースにスノコのような板が敷いてあるだけです。着替えや荷物を置くことはできますが、とにかく隠すものは何も無いので、女性はかなり辛いものがあるでしょう。混浴慣れしている方は本当に手際よく、感心するほどスムーズに入浴していました。お湯は無色透明で、崖の割れ目やパイプから注がれているのですが、これがまたとんでもなく熱い湯です。清水らしきものも注がれていますが、そんなわけで湯舟の湯もかなりの高温です。湯口から一番遠そうなところで体を慣らしながら入りますが、それでも体がジンジンと痺れてくるような熱さです。茹りそうになったら森林浴で冷ますことの繰り返しになりました。でもすぐ脇は崖っぷちなので、フラフラしていると危険ですのでくれぐれも注意してください。湯上りはお酒をカーッと飲みたくなるようなロケーションですが、くれぐれもマナーは守ってゴミなどは散らかさないように気持ちよく利用しましょう。
掲載: 2004/10/16
Data
  1. 所在地:北海道空知郡上富良野町吹上
  2. 入浴 :2003年10月
  3. 泉質 :酸性−ナトリウム・カルシウム−塩化物泉(酸性低張性高温泉)
  4. 泉温 :源泉47.0度
  5. 湧出量:毎分200リットル
  6. PH :2.5
  7. 蒸発残留物:2.707g/kg
  8. 形態 :露天風呂 混浴
  9. 効能 :(浴用)神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、冷え症など
    (飲用)慢性消化器病、慢性便秘
  10. 脱衣所:なし(板のみ)
  11. 開放度:☆☆☆☆☆
  12. 野趣度:☆☆☆☆
  13. 秘湯度:☆☆☆☆
  14. 人気度:☆☆☆☆☆
  15. 景色 :☆☆☆
  16. 総合評価:☆☆☆☆