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栃木県

しおばらおんせんきょう ふくわたおんせん・ふどうのゆ

塩原温泉郷 福渡温泉・不動の湯

塩原温泉を代表する林の中の静かな露天風呂
塩原温泉郷は多くの文人、画人、詩人、実業家なども訪れている歴史ある温泉地。知っている人にとっては当たり前なのだけど、けっこう知らない人がいるのが、塩原温泉という温泉地は無いということ。自分も始めは知りませんでした。塩原温泉郷は畑下、福渡、塩釜など幾つもの諸温泉をひっくるめて総称として塩原温泉郷と呼ぶのです。そして塩原温泉郷といえば福渡温泉のこの露天風呂というくらい有名な野天風呂がこの「不動の湯」です。同じく有名な岩の湯のさらに林の奥にある静かな野天風呂です。箒川を渡る吊橋のたもとに料金箱があるので、そこに利用料を入れてから向かいます。この利用料が清掃・修復等の維持費になるのでちゃんと払うのを忘れないようにしましょう。橋を渡って300メートルぐらい進むと不動の湯に辿り着きます。屋根付きの小さな脱衣所と湯舟がひとつあるだけのとっても簡素なものですが、その飾らないナチュラルな雰囲気がものすごくいいです。湯舟はひとつしかないということで当然ながら男女混浴になるのですが、ここは水着やバスタオルは禁止されているので、女性はタイミングと勇気が必要かもしれまぜん。しかし、そんなことはどうでもよくなるくらい大らかで神秘的な雰囲気のロケーションに誘惑されることでしょう。脱衣所も簡素な棚があるだけなのですが、何やら注意書きがいろいろと書いてあります。ところがこの注意書き、始めから最後までものすごく日本語が変です。何を言いたいのかはわかりますが、言葉遣いというか文法がめちゃくちゃ、日本語を覚えたばかりの外国人のような文章です。いったいどんな人が書いたのでしょう?とても気になりますが、さっそく服を脱いで湯舟に浸かります。野天なので機械的な調整はないものの、熱くなく、ぬるくなく、すごく適温といった感じで思わず、「ふぅーーっ!!」と全身の力がぬけていくほど体も心もほぐれていきます。硫黄泉の臭いもきつくないぐらいに漂う程度で、お湯をなめてみると咽の奥がちょっとイガイガするかなってぐらいの苦さを感じました。湯の色はほとんど透明に近いのですが、ほんの少し白く濁っている感じがあります。空気に触れると白く濁るのでしょうか、ジャバジャバとお湯をかき混ぜるとさらに白く濁り始めました。湯舟は変形した瓢箪のような形をしていて、10人くらいがのんびりと入れる程度です。平日などは問題ないでしょうが、観光シーズンや週末とかは混み合うかもしれないです。さらにここはハイキングコースにもなっているので、ベストシーズンなんかは混み合う上にギャラリーまでってこともあるかもしれません。そうなってしまうと女性はおろか、気の小さな男性でも入りづらいかもしれませんね。湯の注ぎ口は高さが1メートルちょっとくらいあって、打たせ湯のようにけっこうな量の湯がドバドバと注ぎ込まれています。湯舟の目の前は小さな沢が段になっていて、見た目の景色もなかなかのものです。沢のせせらぎ、小鳥の(さえず)り、森林の木漏れ日、揺らぎながら立ちこもる湯けむり、もう最高のムードで気分も上々です。人の少ない時期なら最高の野天風呂となることでしょう。こまめに掃除もされていて、しっかりと管理されているところなので、マナーを守ってこれからも残しておきたい、大切な温泉だと思いました。
掲載: 2000/07/19
Data
  1. 所在地:栃木県那須郡塩原町
  2. 訪問 :2000年7月
  3. 泉質 :ナトリウム−塩化物泉
  4. 形態 :共同浴場 混浴
  5. 効能 :リウマチ・皮膚病・婦人病など
  6. 脱衣所:あり(簡単なもの)
  7. 開放度:☆☆☆☆
  8. 秘湯度:☆☆
  9. 野趣度:☆☆☆
  10. 景色 :☆☆☆
  11. 評価 :☆☆☆☆