熊本県
いちのみやおんせん・いちのみやおんせんせんたー
一の宮温泉・一の宮町温泉センター
ツルツル感が気持ちいい、静かな町の小さな温泉施設
一の宮町は阿蘇山麓にある農畜産業が盛んな自然豊かな町。そんな一の宮町のほぼ中心あたりに一の宮町温泉センターがあります。建物は平屋でしたが大きく立派なものです。温泉スタンドも併設してありました。ここの温泉の自慢は九州唯一の単純弱放射能泉ということで、泉質には定評があるとのことです。入浴券を入口の券売機で購入して、受付に出して利用します。町内の方はかなり安い料金で利用できます。館内はトレーニングルームや集会室、休憩室、教養娯楽室など、充実した施設になっていて、地元の方の憩の場所的存在になっているようです。浴室は玄関から右手に進んだ奥にあり、手前側が男性、奥側が女性用になっていました。浴室は四角い10人は入れる浴槽と洗い場とがあって割とシンプルです。浴槽の中央壁側には、ポツンと歪(いびつ)な形をした空洞化したような石があり、その裂け目から零れ落ちるようにコンコンと湯が注がれていて、何か意味深なものを感じます。その注ぎ口の石は２つあり、一方には「飲用不適」と書かれていて、もう一方にはコップが置かれていました。無色透明で無味、味はほとんど無いようだけど、ほんの少しショッパイような気もしました。妙なクセもなくてとても飲みやすい温泉です。肌触りは少しヌルヌルするというかツルツルした感触の湯で気持ちがいいです。外には露天風呂もありました。石で囲まれた湯舟は割と広く開放的な雰囲気があります。中央にはしっかりとした木造の屋根もあるので、天気の悪い日でも露天風呂が楽しめます。男女を仕切っている壁のところには大きな角張った細長い石が縦に並べてあって、こちらも意味ありげな演出が施されており、なんだかとても印象的でした。
掲載: 2001/06/25
Data
- 所在地:熊本県阿蘇郡一の宮町手野
- 入浴 :２０００年１０月
- 泉質 :単純弱放射能温泉（弱アルカリ性、低張性、高温泉）
- 泉温 :源泉５４．６度
- ＰＨ :７．９６
- 形態 :公衆浴場 男女別
- 効能 :神経痛・関節痛・五十肩・運動麻痺・うちみなど
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆☆
- 素朴度:☆☆☆
- 異色度:☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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