1. トップページ
  2. 温泉天國のススメ
  3. 黒川温泉・新明館

熊本県

くろかわおんせん・しんめいかん

黒川温泉・新明館

手掘りの洞窟風呂が自慢の純和風旅館
黒川温泉の発祥といわれる「地蔵湯」の近く、黒川温泉を貫く川を小さな橋を渡った反対側にある宿。橋を渡るとすぐに受付があります。川沿いに左手に進んでいくと女性専用の洞窟風呂とその奥に混浴の穴風呂、さらに奥に岩戸風呂があります。岩戸風呂は小さな和風の門、そしてトンネル抜けた先の川縁にあります。目の前の川では、滝というほどではないけれど、ほんの少し落差のある堰のようなものがあるので、川の流れを楽しみながら入るのが風流です。川縁とはいえまわりは岩に囲まれ、切り立った崖の下にあるので、見上げるとちょっとこわくなる感じがします。湯舟の手前側には打たせ湯だったのでしょうか、深さが10センチほどしかないスペースがあって、屋根がついています。けれどもどこからも湯は流れていませんでした。枕のような石がちょこんと置いてあったので、寝そべるととても気持ちがいいですが、ここは混浴なので妙なかっこうはできないので注意です。露天の奥側にも屋根がついた場所がありますが、そこは脇の壁から熱い湯が流れていました。湯の流れているところはオレンジ色の付着物がびっしりとこびりついています。そのわりに湯そのものは透明な湯です。すぐそばに柄杓が用意されていたので飲むことができます。飲用すると、糖尿病や慢性便秘症、慢性気管支炎などに効果があるとのことでした。特徴になるような目立った味はないけれども少しほこり臭いというか、微妙に鉱物っぽいように感じる気もします。露天風呂に行くトンネルの手前にはゆがき場があり、その手前には穴湯という洞窟風の風呂がありました。洞窟の入ってすぐのところに脱衣カゴが用意されていますが、ここも特に男女の区別はありません。洞窟の入口は圧迫感でわりと狭い感じがしますが、奥が思いのほか広いので、ゆったりと入ることもできます。手で掘ったという洞窟なので、それほど期待はしていなかったのですが、なかなかよく出来ていて感心させられました。さすがに洞窟という場所だけあって先が霞むほど蒸しているので、長く入っているとのぼせてしまうので要注意です。洞窟では湯舟の底からいくつかポコポコと泡が出ていますが、天然によるものか、演出なのかはよくわかりませんでした。この洞窟風呂でさえ「穴湯」と呼ばれているのだから、女性専用の「洞窟風呂」はさぞかし広いのだろうと思うのですが、男性の身ではさすがに確認することができませんでした。うーん、残念。
掲載: 2001/07/24
Data
  1. 所在地:熊本県阿蘇郡南小国町
  2. 入浴 :2000年10月
  3. 泉質 :含食塩芒硝酸性硫化水素泉
  4. 形態 :温泉旅館 混浴・女性専用
  5. 効能 :高血圧症・動脈硬化症・慢性中毒症など
  6. 露天風呂:あり
  7. 開放度:☆☆☆
  8. 素朴度:☆☆☆
  9. 異色度:☆☆☆☆
  10. 人気度:☆☆☆☆☆
  11. 景色 :☆☆☆
  12. 総合評価:☆☆☆☆