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熊本県

きたざとばらんおんせん・もっこんかん「はかせのゆ」

北里バラン温泉・木魂館「はかせの湯」

お寿司のバランのような形の温泉施設
木魂館(もっこんかん)は北里柴三郎博士の「学習と交流」を次代につなけることを目的に昭和63年に建設された研修宿泊のできる簡易施設です。そして食と健康をテーマに平成6年に建設された交流促進センターが「北里バラン」で、地階に日帰りの入浴施設があります。「バラン」の名前の由来は折り詰め弁当やお寿司についてくる緑色の葉っぱ(飾り)と、建物のデザインが似ていることからという面白い理由ですが、見ればなるほどと納得してしまいます。打ちっぱなしのコンクリートと木材(角材)とがうまく調和した感じの造りなので、色合い的にはバランとは違いますが、その反面、シックにまとまっているというか、洒落た感じの外観になっています。正面の駐車場から「はかせの湯」と書かれた標識の脇の階段を下りていくと入浴の受付と入浴券の券売機があります。受付を挟んで左右に浴室の入口があり、右手側は眺望のよい露天風呂つき、左手側はサウナ付きということで、日替わりで男女が入れ替わるシステムになっています。今回は左手側のサウナ付きの浴室に入りました。まず、中に入って最初に感じたことは、ドアの感じやライトアップの感じなどが資料館や美術館のように、全体が薄明るく所々スポットライトで照らすという神秘的な雰囲気があってかっこいいということです。脱衣所はスペースも広く、鍵付きのロッカーが並んでいます。浴室はまた、湯舟や柱などはほんとそのまま打ちっぱなしのコンクリートで、あまりゴテゴテしていないシンプルなものです。シンプルなんだけれども、そのデザインやライトアップの方法がとっても工夫されていて、幻想的なムードを醸し出していました。室内はこれまた広く、湯舟も縦や横に区切られて幾つかありました。それぞれの湯舟には木を組み合わせてアーム状にした湯の注ぎ口があり、とても工夫されていていい絵になっています。夜だったのもあってか、暗い室内にスポットライト的な照明と立ち込める湯気とで、とても落ち着いた気分にさせられます。湯はほんの少し黄色い気もする程度で、ほとんど無色透明です。鉄分を多く含んでいる温泉とのことだけれども、臭いや味にも癖が無くさらっとした感じの湯でした。ちょっと孤独にムードを楽しめる温泉として大変気に入りました。
掲載: 2001/07/24
Data
  1. 所在地:熊本県阿蘇郡小国町北里
  2. 入浴 :2000年10月
  3. 泉質 :含鉄−カルシュウム・ナトリウム−硫酸塩・炭酸水素塩泉
    (中性 低張性 低温泉)
  4. 泉温 :源泉39度
  5. 形態 :公衆浴場 男女別
  6. 効能 :神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・運動麻痺など
  7. 露天風呂:あり(日替わり制)
  8. 清潔度:☆☆☆
  9. 穴場度:☆☆☆
  10. 異色度:☆☆☆
  11. 幻想度:☆☆☆
  12. 総合評価:☆☆☆