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大分県

あまがせおんせん・えきまえおんせん

天ヶ瀬温泉・駅前温泉

簡易的な壁に囲まれた、質素な半露天風呂
天ヶ瀬温泉は大分県の三大温泉のひとつで、奈良時代にはすでに温湯(いかりゆ)として全国にその名を知らしめていたという歴史的にも古い温泉です。その温泉街を貫く玖珠川沿いにはいくつかの共同露天風呂が点在しています。駅前温泉もそのうちのひとつです。駅前温泉というからには、天瀬駅の真ん前くらいか、敷地内にでもあるのかなと思いきや、徒歩約2分ほどの川沿いにあります。駅から玖珠川に向けて坂道を降りていくと青いビニールシートに包まれた駅前温泉があります。入り口には木の看板が掲げてあり、大きく「駅前温泉」と描かれて、しめ縄で飾ってありました。入り口は木の板の粗末な壁で、自治会による入浴心得が書いてあったり、入浴料が大きな文字で示されていました。中に入るとすぐ湯舟があります。湯舟は石で囲ったところにコンクリートで固めただけのもので、まわりは護岸そのものです。工事の足場に組むような鉄パイプでまわりをとり囲み、すべてビニールシートに覆われているので、露天風呂とはいわないのかなぁ。とはいうものの、仮設的に覆っているだけなので隙間だらけなのだから、半露天風呂といった状態なのかな。そのせいで景色を楽しみながら温泉に浸かるという露天風呂的要素はなくなるけど、衆人環視にさらされることはないので、ここ以外の露天風呂よりは入りやすいかもしれません。入り口からすぐのところに料金箱はあるので、入湯料を払って利用します。段差はないものの、地面に線が引いてあり、それより奥は土足禁止になっています。特に脱衣棚やロッカーなどは用意されていないため、護岸の段の上に荷物を置いて、その前のスペースで着替えます。そういうことから、着替える場所も男女一緒で、湯舟は当然混浴になります。湯舟は細長で思いのほか広く、10名以上は入れる広さがあります。特に飾ることも無く質素なものですが、そのシンプルさが妙なローカル情緒を醸し出している気もします。その湯は青白く濁った湯で、けっこう熱いです。冷ましながらうまく入るけど、ここの湯はほかの湯より、硫黄の臭いが強く硫黄分が強い気がします。湯の華もかなり舞っていました。それにしても、湯がいいからなのだろうか、人気があるらしく地元の方々が次々とやってきます。ホントこの周辺の方のお風呂と化しているようです。わりと家族連れやカップル、近所のおばさんたちが多く、アットホームな雰囲気がありました。地域の方の迷惑にならないよう、心して入りたいものです。
掲載: 2001/10/13
Data
  1. 所在地:大分県日田郡天瀬町
  2. 入浴 :2000年10月
  3. 形態 :公衆露天風呂 混浴
  4. 露天風呂:あり
  5. 脱衣所:なし(スペースのみ)
  6. 開放度:☆☆☆
  7. 気軽度:☆☆☆
  8. 下町度:☆☆☆☆
  9. 素朴度:☆☆☆☆
  10. 異色度:☆☆☆☆
  11. 人気度:☆☆☆☆
  12. 景色 :☆☆
  13. 総合評価:☆☆☆☆