高知県

しまんとげんりゅうのいえ

四万十源流の家

自然豊かな山の中にあるキャンプ場の温泉
高知県のやや中央寄りにある大野見村は村の90パーセント以上が森林という山深い村で、四万十川の上流部にあたる静かなところです。四万十源流の家は桑の又川沿いにあるキャンプ場やバンガローも揃ったアウトドアレジャー施設で、丸太を使ったログハウス調の山小屋的な建物に温泉浴場があります。四万十市からはだいぶ離れ、むしろ須崎市の方が近いのですが、確かに辿っていくとここが四万十川まで続きます。あらためて地図で見てみると、四万十川ってずいぶんと蛇行しながら長く続いているんですね。沿岸からは20キロほど、中土佐町からクルマで30分ほど、けっこうな山の中です。緑いっぱいの大自然に囲まれた雰囲気があり、昼間は清々しいけれども、夜間は非常に寂しいところです。訪れた時間が暗くなってからだったので、人の気配を感じない静かなところで、とても不安になりましたが、ちゃんと営業していてくれてホッとしました。さっそく立ち寄りで入浴すると、脱衣所はかなり狭苦しい感じのところでした。浴場自体がそれほど大きくないので問題ではありませんが、同時に数人が着替えたらパニックになりそうなほど狭いです。浴室は白いタイルに木目の天井といったシンプルで小さなものです。湯舟は5〜6名ほど入れる四角いものがあり、大きなガラス窓に面しています。窓の前にはとても小さな空間があり植木があったりもしますが、高い木の壁で囲まれています。日中は太陽の光が差し込んで室内を明るくしてくれるのかもしれませんが、折角の大自然の中なのに景色が楽しめそうなのでちょっと残念です。どっちにしろ夜間で外は真っ暗なので景色は見えませんけどね。湯は無色透明でほんのりと甘い香りがあるように感じました。温泉分析表には硫化水素臭とあったけれども、そう言われてみれば臭うような臭わないようなそんな微妙なものでした。しかし湯はとてもサラサラとしていてなかなか気持ちがよかったです。どうせなら夏のシーズン中に自然を満喫しながら滞在し、アウトドアを楽しんだりのんびりと過ごしたいですね。
掲載: 2002/04/20
Data
  1. 所在地:高知県高岡郡大野見村神母野
  2. 源泉名:未定(高岡郡大野見村桑の又)
  3. 入浴 :2000年11月
  4. 泉質 :硫化水素泉
  5. 泉温 :源泉17.0度
  6. PH :8.02
  7. 形態 :温泉浴場 男女別
  8. 効能 :腰痛、打ち身、神経痛、皮膚病など
  9. 露天風呂:なし
  10. 脱衣所:狭い
  11. 開放度:☆☆
  12. 清潔度:☆☆☆
  13. 気軽度:☆☆☆
  14. 野趣度:☆☆
  15. 秘湯度:☆☆☆
  16. 素朴度:☆☆☆
  17. 景色 :☆☆
  18. 総合評価:☆☆☆