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大分県

べっぷおんせん・かみやおんせん

別府温泉・紙屋温泉

路地裏の情緒を楽しむ別府ならではの共同湯
別府駅周辺には別府八湯の中心的存在の別府温泉があります。表通りから一歩路地に入ると落ち着いた雰囲気の住宅地になります。ところがさすがは別府温泉、路地裏にもいっぱい温泉はあるのです。なかでも「路地裏の情緒」として人気のある「紙屋温泉」はローカルムード満点な小さな共同湯です。入口前は飲泉場を兼ねた足湯が新たにつくられていてちょっと観光地を意識しているのかなという雰囲気がありましたが、浴場の方はほんとに素朴でローカルな雰囲気漂う共同湯なんです。ここの湯は飲むと体にいいということで入口の前には温泉を汲んだペットボトルが入浴券付きで売っていました。かつては湯治場として栄えたという説明も足湯の脇には書いてあります。さっそく入口の番台に料金を払って棚だけの素朴な脱衣場に入ります。番台のすぐ手前側には温泉分析表も掲示してありました。浴室は素朴というより質素とでもいうのか小ぢんまりとした造りながらも中央に湯舟があり壁側には「上り湯」と「飲み湯」がありました。どちらも簡易的な蓋がしてありますが、利用する際に自分で開けて使います。飲み湯の味は少し苦いようなショッパイような微妙な感じでした。容器を持参すればこの湯の持ち帰りもできるようです。親切にも脇には柄杓と漏斗が用意されていました。そして壁側には水道の蛇口が3つ並んでいるのですが、その無機質なイメージが小学校や中学校にある水飲み場のような感じがします。湯舟の湯は無色透明で臭いもほとんどありませんが、湯舟のタイルは少し赤茶色に染まっていました。一見特色のないような湯ですが、かなり成分は濃いのかもしれないですね。このときは昼すぎの客の少ない時間帯だったこともあり少しぬるかったのですが、番台のおばちゃんが湯加減を見てくれて源泉を足して温度調節をしてくれました。さらさらとしたお湯でさっぱりしていますが、ここの湯は加水もしていないのでとても湯冷めしにくく、別府の中でも一番いい湯だとご一緒した地元のおじいさんが話してくれました。
掲載: 2003/01/14
Data
  1. 所在地:大分県別府市
  2. 入浴 :2002年4月
  3. 泉質 :ナトリウム・マグネシウム・カルシウム-炭酸水素塩・塩化物泉
  4. 泉温 :源泉56度 湯舟43.7度
  5. PH :7.1
  6. 蒸発残留物:0.838g/kg
  7. 形態 :共同湯 男女別
  8. 効能 :(浴用)きりきず、やけど、慢性皮膚病、虚弱児童など
    (飲用)慢性消化器病、糖尿病、痛風、肝臓病、慢性便秘など
  9. 露天風呂:なし
  10. 開放度:☆
  11. 清潔度:☆☆
  12. 気軽度:☆☆☆
  13. 下町度:☆☆☆☆☆
  14. 穴場度:☆☆☆
  15. 鄙び度:☆☆☆☆
  16. 秘湯度:☆☆☆
  17. 素朴度:☆☆☆☆☆
  18. 景色 : 
  19. 総合評価:☆☆☆