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北海道

かわゆおんせん・こうしゅうよくじょう

川湯温泉・公衆浴場

観光街に佇む素朴な共同湯!刺激的な湯が自慢
川湯温泉は屈斜路湖と硫黄山の間にある温泉街で、摩周湖、阿寒湖など景勝地の多い阿寒国立公園内にあるので観光拠点として賑わいを見せている温泉地です。大きなホテルや旅館が並ぶ温泉街の中にポツンと取り残されたかのようにしてあるのが公衆浴場です。飾り気のない素朴な浴舎は少し古びていてローカルムードは満点です。その雰囲気に誘われて地元の方々だけでなく観光客の利用も多いようです。中に入ると古めかしい雰囲気の広間があり、手前に受付がありました。脱衣所に入ると広くガランとした空間に棚だけがあるという質素なものです。浴室は窓が大きいので明るいのですが外観に比べよりいっそう鄙びた印象があります。奥には長方形の湯舟があり、大小2つに区切られていました。湯舟は大きい方は入るとピリピリッとした痺れる感覚というか刺激がありました。42度となかなか適温ですがしばらく入っていると小さなすり傷や切り傷などがとてもしみてきます。トボトボと湯が注がれていたので舐めてみると強烈にすっぱいです。少々苦味も感じました。いかにもすっぱそうな匂いもあります。例えて言うならば辛口の白ワインをさらにキツくしたようなイメージですかね。ペーハーは2というから驚きです。小さめの湯舟の方はかなりぬる目で34度ほどしかありませんでした。湯も微妙にすっぱい程度でやや苦味を感じます。こちらは真湯と呼ばれているようですが、水道水ではなくこちらも自噴している源泉だそうです。カランの湯は出が悪いようなので湯舟の湯を使った方が早いですが、酸性の湯では石鹸は使えないので真湯の湯を利用するのがいいようです。浴後は受付前のちょっとした広間で寛げます。広間には休憩用のイスやテーブル、感謝ノートと書かれた自由帳がありました。自由帳にはなかなか面白い旅を続けている人の旅日記やグループでの楽しい旅行の思い出などが書き込まれていてなかなか面白いです。観光地にあるけどローカルムード満点で、地元の方と旅人とが共に楽しめる素晴らしい温泉でした。
掲載: 2003/05/18
Data
  1. 所在地:北海道川上郡弟子屈町
  2. 入浴 :2002年8月
  3. 泉質 :酸性硫黄泉
  4. 泉温 :温泉湯舟42.3度 真湯34.7度
  5. 形態 :公衆浴場 男女別
  6. 効能 :神経痛、慢性消化器病、糖尿病、筋肉痛など
  7. 露天風呂:なし
  8. 開放度:☆☆
  9. 清潔度:☆☆
  10. 気軽度:☆☆☆
  11. 穴場度:☆☆
  12. 鄙び度:☆☆☆☆
  13. 秘湯度:☆☆☆
  14. 素朴度:☆☆☆☆☆
  15. 異色度:☆☆☆
  16. 景色 :☆
  17. 総合評価:☆☆☆☆