香川県
しおのえおんせん・ぎょうきのゆ
塩江温泉・行基の湯
行基が発見したという伝説の温泉を気軽に味わう
道の駅「しおのえ」の目の前にある日帰り温泉施設が「行基の湯」です。行基は奈良時代の僧で道路の修理、堤防の築造、橋梁の架設、貯水池の設置などに努め、多くの寺院を建立したことでも有名です。この塩江温泉も行基が発見したと伝えられていてその業績をたたえて名づけられたという温泉施設です。道の駅にクルマを停めて香東川にかかる行基橋を渡っていくとあるのですが、一瞬ひるんでしまうほど綺麗でそして立派な施設です。建物は入口も休憩室もみな木造の純和風造りでまるで高級旅館にでも来てしまったかのような佇まいでした。浴室の入口はけっこう狭く一瞬、んっ？と思ってしまうけれども、脱衣所は普通の広さでした。脱衣所には木製の脱衣ロッカーが並んでいます。脱衣所の隅にはトイレがあるのですが、「かわや」と書かれているのがなかなかいい演出をしていますね。浴室はこれまた木材をふんだんに使った木の香り漂う風呂です。木の鮮やかな色が柔らかいイメージを作り出していました。壁側に洗い場が並んで反対側に広い湯舟があります。湯は少し消毒臭いのが難点ですが、これだけの演出が整った施設は雰囲気面で大変素晴らしいと思います。さらに奥には露天風呂もありました。岩に囲まれた岩風呂で打たせ湯もあります。ただせっかく川沿いにあるのに壁が高くて景色などがまったく見えないというのは残念です。もっとも壁を取っ払ってしまったら対岸は道の駅の駐車場なので丸見えになってしまいますがね。それから露天の出入り口のところには露天風呂の入口の反対側に地下へ降りていく階段があります。降りていくとそこには小さな部屋があり低温サウナになっていました。ここも雰囲気がよく、じっくりと汗を流すにはなかなかいいところです。かなり落ち着いた老舗の雰囲気漂う施設ですが、平成12年にオープンしたというまだ比較的新しい温泉施設です。そんなわけで清潔感もあり、この素晴らしい雰囲気といい、また格安の料金で利用できるということもあってかなりの人気ぶりのようです。浴後の休憩室は囲炉裏風のスペースで、冬は床暖房というありがたい設計にも脱帽してしまいます。
掲載: 2003/08/31
Data
- 所在地:香川県香川郡塩江町
- 入浴 :２００３年１月
- 泉質 :単純硫黄化水素泉
- 泉温 :源泉17度
- 形態 :日帰り温泉施設 男女別
- 効能 :神経痛、リウマチ、皮膚病、糖尿病など
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆☆☆
- 優雅度:☆☆☆☆
- 異色度:☆☆☆
- 人気度:☆☆☆☆
- 景色 :☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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