東京都

みこくゆ

御谷湯

下町情緒残る都会の温泉銭湯
東京都墨田区、JR錦糸町駅から徒歩10〜15分ほどの住宅地の入口にある温泉銭湯が「御谷湯」です。錦糸町駅といえばここのところ次々と周辺に大きな建物が建ち並んできてすっかり洒落た街に変身してしまいましたが、少し外れるとまだまだ静かな街並みも残っていたりします。御谷湯は大きな通りから一歩入っただけのところにあるにもかかわらず非常に静かなところで、下町風の銭湯的ムードが残っています。入口脇には灯篭と防火井戸があったりしてより一層下町の雰囲気を盛り上げている気がしました。入口の前の受付で料金を払って入りますが、もともと番台形式だったものを改築したという感じで、脱衣所はとてもオーソドックスで典型的な銭湯といった感じのものでとても落ち着きます。高い天井には御谷湯の名前の入った古めかしい時計や額が飾られていて、さりげなくレトロな部分が見え隠れしています。浴室は小ぢんまりとしているにもかかわらず、湯舟が沢山ありけっこうバラエティに富んでいます。まずは正面、洗い場を抜けた一番奥には白湯があり、足踏風呂、泡風呂、打たせ湯までありました。そしてクスリ湯という湯舟もあり、日によって内容が違うのでしょうかこの日はきれいなハワイアンブルーの湯が入っていました。まるでカクテルの中のチェリーになった気分です。それから温泉の湯舟は3つあり、高温、中温、低温と分かれていました。高温の湯舟はかなり熱くてそうそう長くは入っていられないくらいで、熱い湯好きの江戸っ子向けってとこです。中温はなかなか丁度いい温度でゆっくりと温泉を楽しむことができます。低温は水というほど冷たくはなく20度ほどあるので、火照った体を冷ましながら浸かるには丁度いい感じです。湯はほうじ茶のような色ですが、透明度は70センチほどとけっこう薄く、少しツルツルとした浴感がありました。脇のバルブからすくって舐めてみると、微妙に甘味を感じます。壁には絵ではなく瓦や面などが埋め込まれているのもなかなか変わった演出だと思いました。
掲載: 2003/09/20
Data
  1. 所在地:東京都墨田区石原
  2. 入浴 :2003年3月
  3. 形態 :公衆浴場 男女別
  4. 露天風呂:なし
  5. 開放度:☆
  6. 清潔度:☆☆☆
  7. 気軽度:☆☆☆☆☆
  8. 下町度:☆☆☆☆☆
  9. 素朴度:☆☆☆
  10. レトロ度:☆☆☆
  11. 景色 :☆
  12. 総合評価:☆☆☆