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広島県

たかみやおんせん・たかみやゆのもり

高宮温泉・たかみや湯の森

モダンな施設ながらも由緒正しい伝説の温泉
高宮温泉「たかみや湯の森」は広島県高田郡高宮町にある温泉入浴施設で、1999年1月に出来たばかりの比較的新しいところです。施設としての歴史はありませんが、湧き出る温泉は「大仙(だいせん)の湯」として江戸時代から皮膚病や眼病に効果があると湯治客に伝わっていたという由緒正しい温泉なのだそうです。フロントは建物を入ったすぐのところにありますが、浴場は館内の奥の方にあり、日帰りの入浴受付は浴室の入口前で行います。脱衣所を抜け扉を開けると浴室の前に「癒しの間」という空間があります。室内はモダンで落ち着いた雰囲気になっていて、壁のスリットから差し込む光の前にはデッキチェアーが並んでいます。入浴の休憩がてら横になることができる空間なのです。そして「湯の森ミネラルウォーター」と書かれた蛇口もありました。水分補給は欠かせませんからね、とてもいい気配りだと思います。浴室はとても広く手前側にサウナがあり、水風呂、薬草湯、寝湯、大浴槽、気泡浴にジェット湯と多彩な湯舟が広がっています。温泉は単純弱放射能冷鉱泉ということで無色透明で特別な浴感は感じない平凡なお湯といった感じです。薬草湯は季節によって内容が変わるそうで、この時は「春のよもぎ湯」となっていました。湯舟には薬草の入った布袋が浮かび、薄いウグイス色の湯はほのかにヨモギの香りが漂い、気分も癒される感じがしました。露天風呂にはミネラル風呂と酒風呂の二種類の湯舟がありました。高宮町は広島県内の酒米の約半分を生産している一帯ということでの特産風呂になるわけですね。酒風呂は体を暖め発汗作用が促進されて美容にいいということが説明として書かれていました。ほのかに感じるお酒のような臭いもあってか、ほんわかとしてきてなかなか気持ちのいい湯でした。露天風呂の奥にはバケツシャワーというものがありました。これは脇のボタンを押すと上部のバケツに湯が注ぎこまれて、バケツの湯がいっぱいになると反転して頭の上にバシャーッとかかる仕組みなんですけど、豪快でなかなか面白い発想だと思います。さらにこれはボタンを押してから湯が溜まるまで数秒のタイムラグがあるんだけれども、この時間がドキドキ度を増幅させて面白みが増す気がします。珍しいのでついつい遊んでしまいたくなる代物です。また、館内には大広間やレストラン、歩行浴専用温水プールなどの施設も充実していて、けっこう人気のスポットとして話題の施設になっています。
掲載: 2003/11/22
Data
  1. 所在地:広島県高田郡高宮町原田
  2. 入浴 :2003年5月
  3. 泉質 :単純弱放射能冷鉱泉
  4. 泉温 :源泉15.4度
  5. PH :7.5
  6. 蒸発残留物:120g/kg
  7. ラドン含有量:21.4マッヘ
  8. 形態 :温泉浴場 男女別
  9. 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばりなど
  10. 露天風呂:あり
  11. 開放度:☆☆☆
  12. 清潔度:☆☆☆☆☆
  13. 気軽度:☆☆☆☆
  14. 異色度:☆
  15. 人気度:☆☆☆
  16. 景色 :☆☆☆
  17. 総合評価:☆☆☆