群馬県
さかぐちおんせん・こさんそう
坂口温泉・小三荘
ツルツルとした浴感にうっとり眠くなる
群馬県多野郡吉井町、県道200号線沿いにある小さな温泉宿が坂口温泉の小三荘です。目の前にはバス停もある通り沿いとはいえ、竹林に囲まれた静かなムードが漂っていました。食事処や入浴休憩、宴会受付などもやっているので小さいけれども人気のある宿なのです。この温泉の歴史はわりと古く、その昔、中仙道の裏道の宿場として賑わっていたということです。現在は平成になってから全面改築をしたということで和風でありながらもモダンな造りで、清掃の行き届いたきれいな館内でした。廊下を進むと先に浴室があり、廊下の壁には温泉分析表が掲げてありました。浴室は小ぢんまりとした内湯のみで、露天風呂はありませんが温泉浴槽とサウナ、水風呂がありました。御影石タイルのきれいな浴室で、真新しさがまだ残っている感じでした。湯舟はそんなに大きくはありませんが、若干黄色っぽい湯で沸かしているのだろうけどけっこう熱い湯でした。温泉は肌に触れるとツルツルとした浴感があります。なぜか湯の上には七人の小人のスリーピーがいました。この温泉に入っていると眠くなってしまうのですかね。それから水風呂は無色透明、無臭でこれは単なる水道水のようです。湯舟の脇に蛇口があったのでひねってみると、無色透明ですがツルツル感があり、微妙にガス臭いような独特の臭いのある水が出てきました。源泉なのでしょうかね。口に含んでみるとしょっぱいという程ではありませんが、しっかりとした塩味を感じました。浴室の奥は大きなガラス窓になっていてボイラー室と竹林が見えます。手前側にはお地蔵さんなど石像が幾つかありました。特に説明のようなものは見当たりませんが、何か云われでもあるものなのでしょうかね。小粋な雰囲気と気持ちのいい湯で大変気に入りました。この辺一帯はゴルフ場が多いので、ゴルフの帰りにひとっ風呂浴びるにはちょうどいい所だと思いました。
掲載: 2003/11/29
Data
- 所在地:群馬県多野郡吉井町坂口
- 源泉名:薬師の湯
- 入浴 :２００３年５月
- 泉質 :ナトリウム−塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉
（弱アルカリ性低張性冷鉱泉） - 泉温 :源泉17.0度 湯舟43.7度
- ＰＨ :８．１
- 蒸発残留物:2.47g/kg
- 形態 :温泉旅館 男女別
- 効能 :リウマチス性疾患、運動器障害、創傷及び火傷など
- 露天風呂:なし
- 開放度:☆
- 清潔度:☆☆☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆
- 穴場度:☆
- 秘湯度:☆☆
- 景色 :☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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