岩手県
ながおかおんせん・ゆめのゆ
永岡温泉・夢乃湯
ツルッツルの新鮮な湯を大量に掛け流し
永岡温泉は東北自動車道の水沢インターからクルマで20〜30分ほどのところにあります。栗駒GCを目指していくと、ゴルフ場のすぐ隣にあるのでわかりやすいところです。まるでゴルフ場のクラブハウスのようだけど、日帰り入浴も宿泊もできる普通の新しくて綺麗で大きな温泉施設です。「夢乃湯」なんてなかなか洒落た名前ですが、これには不思議な由来があるそうです。「とある青年が、草刈りの鎌を研ぐ水を探しているとき、お湯が沸いている場所を見つけた」という夢を見たので、その場所を掘ると本当に温泉が湧いて出てきたということから、夢乃湯と名づけたそうです。さてさっそく中に入っていき脱衣所に入ると、脱いだスリッパを殺菌灯のついた棚に入れるようになっています。不特定多数の人が利用するのでけっこう気になる人は多いですものね、なかなかうれしい気配りだと思います。施設の割には浴室はそれほど大きくはなく、洗い場にはボディソープ、リンスインシャンプーも完備していますが、カランはやや少ない感じがします。湯舟は大きな湯舟と奥に小さなヒノキ風呂、そしてサウナがありました。大きな湯舟は手前側に小さな打たせ湯、隅に大きな打たせ湯があり、大量にドバドバと湯が注がれています。その他、祠(ほこら)のような形の湯口があり、それらすべて循環なしの掛け流し状態だというからすごい量ですね。湯舟からは惜しげもなく大量に溢れていました。床はその温泉の成分のせいでかなり滑りやすくなっているのでかなり危険な状態です。一部滑り止めのために人工芝が敷いてあるほどでした。また湯舟の縁は木造になっていてここもかなり滑りやすく、その先の湯舟のステップも湯舟の底もみんな滑りやすくなっているので、若い人でも慌てず手すりにつかまった方が無難でしょう。そのためというわけでもなく、おそらく老人を意識してなのでしょうが洗い場も湯舟も手すりが多く取り付けてありました。湯はクリアな黄色で木造の木の香りとモール臭と金属臭と炭酸臭が混ざったような複雑な臭いがあります。そして湯は沢山の細かな泡が舞っていて、それが体中にまとわりつき、ツルツルしてこれがまた非常に気持ちがいいのです。湯口にはコップも用意されていたので飲んでみると、まろやかな塩味がありました。浴室は窓が大きくとってあるので明るい雰囲気だけど、外を見ると森の向こうはゴルフ場、そして手前側は整地している最中ということで、あまり楽しめる景色でもありませんでした。手前の整地は露天風呂でも作るのでしょうかね？もうひとつ奥の小さなヒノキ風呂の方は二人ぐらいでいっぱいの小さいものです。容量が小さいので体を沈めるとザザーッと湯が勢いよく溢れるのが気持ちいいです。あと気づいたのはサウナがあるのに、ここには水風呂がありません。水風呂ファンには多少不満があるでしょう。だけど、ここはお湯がすごく特徴的で、しかも大量の掛け流し、料金も安いので全体的にはかなりいい感じです。
掲載: 2004/07/11
Data
- 所在地:岩手県金ヶ崎町永沢石持沢
- 源泉名:永岡温泉２号泉
- 入浴 :２００３年８月
- 泉質 :ナトリウム-塩化物泉(低張性高温泉)
- 泉温 :源泉43度
- ラドン含有量:2.40マッヘ/kg
- 形態 :温泉浴場 男女別
- 効能 :リュウマチ性疾患、神経痛、慢性消化器病、運動機能障害など
- 露天風呂:なし
- 開放度:☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆☆
- 秘湯度:☆
- 異色度:☆☆
- 景色 :☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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