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熊本県

みやばるおんせん・ちょうめいかん

宮原温泉・長命舘

圧巻!濃厚な温泉が自慢の赤湯
国道3号線沿い、植木町宮原交差点の近くにあるのが宮原温泉です。周りには田園風景が広がっていて、そんな中にポツンとあるような雰囲気です。長命舘は大正三年創業の旅館ですが、リニューアルしているのでかなり新しい雰囲気がありました。温泉は明治二十七年に発見されたものだそうです。駐車場の一角には薬師様が祀られていました。館内に入るとロビーは吹き抜けになっていて、奥には庭園もあるのでかなり高級的な印象を受けました。また、レストランも併設しています。浴場は男女とも二種類あり「赤湯(亀の湯)」と「白湯(鶴の湯)」があります。立ち寄りで入浴する際にはそれぞれ別料金で利用できるようになっていました。まずは廊下右手にある「赤湯」に入ってみます。脱衣所はカゴとロッカー、洗面台がありとても広々としています。浴室もけっこう広めで、中央から奥にかけて湯舟があるだけの非常にシンプルなタイプのものです。洗い場は壁側にいくつか並んでいました。浴室の床は薄茶色っぽい石の床で脱衣所の説明によるとソルンホーヘン[SOLN HOFEN]というドイツのミュンヘンで産出される約2億年前の自然石なのだそうです。浴室全体が赤みを帯びた感じで暖かい質感がありました。湯舟の湯は赤湯の名前そのものの赤い(オレンジ色)湯で、透明度は5センチもないような非常に濃い湯です。湯舟は手前と奥に区切られていて、手前側は深さ30センチほどととても浅く、ヒノキの丸太の枕があるのでゆったりと寝そべりながら浸かることができます。奥の湯舟は通常の深さで、大きな湯口からドバドバと湯が注がれていました。ラドンを含んだ鉄泉ということですが、ちょっと泥臭さを感じる湯でした。次に「白湯」に入ります。こちらの浴室は大きな湯舟と水風呂、そしてサウナがあり、外側の扉の奥には露天風呂まで揃っています。けっこうゴージャスで赤湯とは対照的な雰囲気がありました。湯舟の湯は白湯というとおり無色透明です。硫化水素泉ということもあり若干硫化水素の臭いを感じ、微妙にツルツル感もありました。露天風呂は「美湯庭風流(びゆていふる)」というかなり狙ったネーミングのものです。大きな木造の屋根のついた全天候型で、湯舟はコンクリート製ですが3つに区切られていて、打たせ湯もついています。湯舟はそれぞれ温度が違うようで、手前から奥に行くにつれて温度が高くなっているようです。のんびりと好みにあわせてお湯を楽しめます。周りは庭園のようになっているので、落ち着いた雰囲気がありました。
掲載: 2004/11/13
Data
  1. 所在地:熊本県鹿本郡植木町宮原
  2. 入浴 :2003年11月
  3. 泉質 :(赤湯)単純炭酸鉄泉 (白湯)アルカリ性単純温泉
  4. 泉温 :(赤湯)源泉17度 (白湯)源泉35.1度
  5. 掘削深度:(赤湯)10メートル (白湯)500メートル
  6. PH :(赤湯)7.1 (白湯)9.12
  7. ラドン含有量:(赤湯)1.67マッヘ (白湯)3.52マッヘ
  8. 形態 :温泉旅館 男女別
  9. 効能 :(赤湯)神経痛、リュウマチ、婦人病、腰痛、冷症、貧血など
    (白湯)神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、くじき、慢性消化器病など
  10. 露天風呂:あり(白湯)
  11. 開放度:☆☆☆
  12. 清潔度:☆☆☆☆☆
  13. 気軽度:☆☆☆
  14. 異色度:☆☆☆
  15. 湯治度:☆☆☆
  16. 景色 :☆☆
  17. 総合評価:☆☆☆