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富山県

てんじんやまおんせん・ほうせんかく

天神山温泉・宝泉閣

宿泊でも日帰りでも、ゆったり温泉気分
富山県魚津市、国道8号線をはずれて金太郎温泉を過ぎてしばらくすると鉄筋の大きな建物の天神山温泉「宝泉閣」が見えてきます。すぐ裏手の山は天神山城跡です。現在は土塁や堀だけで建物は残っていませんが、上杉景勝がこの城を拠点に越中を攻めたことで名が知られています。このホテルは日帰り入浴も受け付けているのですが、その場合は正面のロビーへ行くのではなく裏手に専用の出入り口があります。建物をぐるっとまわって裏手につくと、「ここは従業員用の勝手口なのではないか?」と思わせるような雰囲気になりますが、その入口から2階へと上がると入浴の受付が現れます。けっこう利用客は多いようで、地元の方々の銭湯のような存在にもなっているようです。脱衣所は脱衣カゴや棚、洗面台の他にテレビとイスもあるので、浴後には軽く休憩することもできます。浴室は少しムッとするほど蒸していて、奥には洗い場、そして広い湯舟がありました。洗い場には石鹸はありますが、シャンプーなどは用意されていません。湯舟は奥の壁側に巨石が積まれていて、そこから湯がドバドバと流れ注がれていました。湯舟の湯は微妙に白濁していてけっこう熱めの湯です。このときの温度は44.4度ありました。ほんの少し浸かっただけで汗が噴き出してきます。浸かっているとずっしりと重みのある、「濃い」って感じの湯でした。湯舟は手前側がとても浅くなっていて、半身浴または横になっての入浴が可能です。外側は大きなガラス窓になっていて、目の前には森が広がっていました。遠くの景色を眺めることはできませんが、緑を楽しみながらの入浴ができます。窓側には三角形の小さな湯舟もあります。ここにはジェット噴流がついていました。それから大きな石を使った飲泉場もあります。これは50度ほどの湯がチョロチョロと流れています。飲んでみるとけっこうしっかりとしたショッパさがあり、少し苦味もあります。飲めば飲むほど喉が渇きそうな感じです。若干油臭っぽいような硫化水素系の臭いを感じました。ゴルフの帰りや温泉めぐりで気軽に利用ができるので、軽く温泉を楽しみたい方にはオススメです。宿泊者は眺めのいい展望浴場も利用できるそうで、ゆっくりと温泉と食事を楽しむのもいいでしょう。
掲載: 2005/10/10
Data
  1. 所在地:富山県魚津市小川寺
  2. 入浴 :2004年4月
  3. 泉質 :含硫黄−ナトリウム・カルシウム−塩化物泉
  4. 泉温 :源泉55.6度 湯舟44.4度 飲泉49.7度
  5. 湧出量:毎分160リットル
  6. 掘削深度:1208メートル
  7. PH :7.26
  8. 蒸発残留物:11068mg/kg
  9. 形態 :温泉ホテル 男女別
  10. 効能 :(浴用)きりきず、やけど、慢性皮膚病、虚弱児童、慢性婦人病など
    (飲用)慢性消化器病、慢性便秘
  11. 露天風呂:なし
  12. 開放度:☆☆
  13. 清潔度:☆☆☆
  14. 気軽度:☆☆☆
  15. 景色 :☆☆
  16. 総合評価:☆☆☆