兵庫県
かさいてんねんおんせん・ねひめのゆ
加西天然温泉・根日女の湯
バラ園を楽しみながら入る優雅な露天
「根日女の湯」は、加西市の郊外にある日帰り温泉施設です。2001年にオープンしたという比較的新しい温泉施設で、大きな三角屋根が目立っていました。辺りは長閑な田園地帯で通り沿いにポツンとあり、一見するとレストランのようにも見えました。根日女とは播磨国風土記に登場するヒロインで、玉丘古墳に眠っているとされる歴史上の人物です。古墳の多い加西市のイメージシンボルとして親しまれているところから、この温泉も名づけられたようです。さて、館内に入るとシューズロッカーが並び、中は天井の高い吹き抜けのフロアになっています。券売機で入浴券を購入して受付をして入ると、フロアには特産品や雑貨が雑多に並んだ売店や、テーブルの並んだ軽食コーナーがあります。施設としてはそれほど大規模なものではありませんが、座敷のエリアやロフト(畳敷き)もありました。脱衣所はコイン返却式のロッカーが並んでいます。清潔感のあるこざっぱりとした印象で、わりとシンプルな感じです。浴室に入るとこれがまたタイル張りのオーソドックスなタイプです。温泉の情緒のようなものはなく、「浴場」「お風呂屋さん」のイメージです。壁側にボディソープ、リンスインシャンプーを備えた洗い場が並び、入口正面には掛け湯と水風呂がありました。湯舟は窓ガラス際にあります。中規模の浴槽で、中ほどにある手すりの奥側は少し深くなって気泡浴になっています。お湯は弱アルカリ性の塩化物泉ということですが、無色透明でしっとりというかほとんど浴感は感じることができませんでした。浴室の一角にはスチームサウナもありました。サウナではときたまプシューッと音とともに熱い蒸気が充満すし、宇宙船のアトラクションで遊んでいるような気分になれます(？)。あまり特徴の無かった内湯ですが、露天風呂はなかなか個性的な空間が広がっています。扉を開けると湯舟が２つあり、奥は広々としたバラ園になっていました。西洋庭園を本格的に取り入れて作製したそうで、一概にバラ園といってもなかなか凝ったつくりです。涼みながらバラを眺められるようにと、露天にはベンチなども用意されていました。バラ園内は立ち入り禁止になっているので、湯舟やベンチから眺めることしかできませんが、なかなか面白いアイデアですね。女湯側はハマナスの和風庭園になっているそうで、日替わりで男女交替になるそうです。湯舟はビニール屋根のついた大きな湯舟と、小さめのジャグジーがありました。リクライニングチェアなどもあり、のんびりと露天を楽しめます。訪れた時季が時季だったこともあって、何かちょっと寒々しい感じですが、シーズン中は大いに楽しめるような感じです。また、軽食コーナーではモーニングセットも用意してあり、安くて手軽でとてもいいサービスだと思いました。
掲載: 2005/12/17
Data
- 所在地:兵庫県加西市都染町字松尾
- 入浴 :２００５年１１月
- 泉質 :弱アルカリ性塩化物温泉
- 泉温 :源泉32.2度
- 湧出量:毎分88リットル
- ＰＨ :７．５６
- 蒸発残留物:12.07g/kg
- 形態 :日帰り温泉施設 男女別
- 効能 :きりきず、やけど、慢性皮膚病、虚弱児童、慢性婦人病など
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆☆
- 異色度:☆
- 景色 :☆☆☆
- 総合評価:☆☆
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