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高知県

こうちさんすいえんおんせん・ゆどのすいさいかく

高知三翠園温泉・湯殿水哉閣

広い庭園、優雅な空間、贅沢を味わう老舗温泉宿
高知の市街地、鏡川沿いにある三翠園は、昭和24年に創業した老舗旅館です。もともとこの場所は土佐二十四万石藩主山内家の下屋敷があった場所で、広い庭園や重要文化財にもなっている大門が歴史を物語っていました。「湯殿・水哉閣」は、この旅館の温泉施設で、宿泊者だけでなく一般客も利用することができます。高知の駅からはクルマで5分ほどの旅館街にありますが、とにかく大きい旅館なのでとても目立っていました。とても近代的な建物がありますが、その脇に昔ながらの立派な大門があり、これは一見の価値があります。一般客の浴場の利用は、旅館の正面ではなく裏手にある入浴専用の入口から入ります。入口の暖簾を潜るとすぐにシューズロッカーがあり、エレベータで2階にあがるようです。エレベータを降りるとすぐ目の前に受付がありました。浴室は2階の「一豊の湯(龍馬の湯)」が男湯で、3階の「千代の湯(乙女の湯)」が女湯になっていました。脱衣所に入ると、これがまたとても広くて、老舗旅館の高級そうな雰囲気が漂っています。脱衣所には鍵付きの木造ロッカーや棚にはカゴが並んでいて、貴重品は別にロッカーが用意してありました。脱衣所内には冷水機や扇風機もあり洗面台には綿棒やテッシュ、ブラシ、シェーバー、整髪料や化粧水なども用意されていて、細かな配慮がなされていました。浴室の扉を開けるとその広い浴室に驚かされます。横にすらっと延びた浴室にそって細長い湯舟があります。その左手には打たせ湯とサウナ、水風呂があり、右手奥に洗い場、そして露天風呂がありました。洗い場はひとりひとり区切ってあるブース型でボディソープとリンスインシャンプーが備え付けられています。湯舟は隅には「高温湯」と書かれ42度ほどで保たれている湯舟がありますが、その他は少しぬる目の湯になっていました。湯は無色透明で特に浴感はありませんし、多少消毒臭がありました。何だ、こんなものかと侮って(あなどって)いたら、しばらくすると妙に体があたたまり、汗が玉になって吹き出てきます。不思議に思い、湯を少し舐めてみたら、これがまたけっこうショッパイ食塩泉なのでした。食塩泉のわりにはとてもサラサラとした湯だったので、これにはびっくりしました。それからしっかりと消毒された湯のわりには、湯舟からは豪快に湯が溢れています。なんと贅沢な施設なんでしょう。露天風呂は岩風呂になっていて、言い訳程度の小さな庭園が付いています。3階の女湯はもう少し開放感のあるものらしいです。浴室は内湯も露天風呂も鏡川に面しているので、窓からは雄大な景色を眺めることができます。川はわりと大きいものなので、ゆっくりとした流れを楽しみつつ、温泉もゆっくりと味わうのがいいでしょう。
掲載: 2006/02/25
Data
  1. 所在地:高知県高知市鷹匠町
  2. 源泉名:高知三翠園温泉
  3. 入浴 :2004年8月
  4. 泉質 :ナトリウム塩化物高温泉
  5. 泉温 :源泉48.0度
  6. 湧出量:毎日432トン
  7. PH :7.7
  8. 形態 :旅館付属の温泉施設 男女別
  9. 効能 :神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・運動麻痺など
  10. 露天風呂:あり
  11. 開放度:☆☆☆
  12. 清潔度:☆☆☆☆☆
  13. 気軽度:☆☆
  14. 優雅度:☆☆☆☆
  15. 景色 :☆☆☆
  16. 総合評価:☆☆☆