愛媛県
よしうみおんせん・よしうみちょうろうじんふくしせんたー
吉海温泉・吉海町老人福祉センター
しまなみ海道の新しい楽しみ方
本州から四国へと渡るルートはいくつかありますが、瀬戸内海の島々を転々と巡りながら渡る「しまなみ海道」は、変化のある景色を楽しめる人気のコースです。「吉海町老人福祉センター」は、今治からしまなみ海道の来島海峡大橋を渡ってすぐの島、大島にある温泉施設です。国道からは脇道に入ってすぐのところにありますが、案内の表示もなくひっそりと建っているので、ちょっとわかりづらい所にありました。この老人福祉センターは名前の通り老人福祉施設ですが、浴場は一般の人も町外の人も受け付けてくれます。とはいうものの、やはり福祉施設といった印象が強く、温泉施設という雰囲気はまったくないので、若い人が入るのにはちょっと躊躇してしまいそうな雰囲気があります。しかし、玄関脇には吉海温泉の由来を綴った石碑と、温泉分析表が掲げてあったので、温泉施設になっていることだけはわかります。この由来を読むと、昭和43年に個人が開発したものを、町が譲り受けたものだそうです。館内に入り入浴受付をすると、浴室は正面突き当たりにありました。脱衣所は棚が並んだだけの狭くシンプルなものです。浴室は湯舟が大小２つと洗い場が５つ＋１つありました。＋１つというのは台はなくシャワー専用になっています。浴室内は小ぢんまりとしていますが、御影石を基調としたスッキリとしたデザインで、とても清潔感があります。窓も大きめなので明るい雰囲気もありました。洗い場には固形石鹸が用意してあります。湯舟は大きい方(３〜４名)はジェット噴流とバブルバス付きで、小さい方(２〜３名)はさら湯となっています。どちらも湯口からトロトロと無色透明の湯が注がれていますが、湯舟からは溢れ出ることもないので循環式のようです。受付の方に聞くと小さい方が温泉になっているとのことでした。湯はサラッとしていて特に目立つ浴感はありません。ラジウム泉ということで目に見えない効果があるそうです。本州から四国へと渡るルートでも、一気に渡りきることなくゆっくりと観光を楽しむことができるのが利点のしまなみ海道ですから、ドライブ途中に立ち寄ってみるのもいいでしょう。
掲載: 2006/03/18
Data
- 所在地:愛媛県今治市吉海町名
- 源泉名:吉海温泉井ノ谷水源No1
- 入浴 :２００４年８月
- 泉質 :単純弱放射能冷鉱泉(低張性中性冷鉱泉)
- 泉温 :源泉16.25度
- ＰＨ :６．７３
- ラドン含有量:15.6マッヘ
- 形態 :老人福祉センター 男女別
- 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、痛風、胆石症など
- 露天風呂:なし
- 開放度:☆
- 清潔度:☆☆☆
- 気軽度:☆
- 地元度:☆☆☆
- 穴場度:☆☆☆☆
- 景色 :☆
- 総合評価:☆☆
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