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東京都

いけがみおんせん・がんそいけがみおんせん

池上温泉・元祖池上温泉

戦前から営業している老舗の温泉銭湯
東急池上線、池上駅から徒歩で10分ほど、大森高校のすぐ隣にある温泉銭湯が元祖池上温泉です。大田区内でも古い温泉銭湯だそうで、戦前から営業しているとのことです。古くから営業しているから「元祖」なんて名前がついているのですかね。玄関の暖簾をくぐると札鍵付きの下足箱があります。館内に入ると右手に受付があり、その手前側が女湯、奥側が男湯の入口になっていました。正面にはソファーとテレビのある休憩ロビーもありました。わりと小ぢんまりとした銭湯です。脱衣所は天井も高く広々とした感じです。鍵付きの木造ロッカーが脱衣所を取り囲むように並んでいました。浴場の入口前には温泉分析表が掲げてあります。しっかりと「池上温泉」の名が記されていました。浴室はタイル張りのオーソドックスな銭湯スタイルです。手前側の両脇にボディシャワーがあり、洗い場が両サイドと中ほどにシマが2列あります。湯舟は一番奥にあり、その壁にはちょっとしたタイル画がありました。タイル画というよりは、水道管パズルのような変わったデザインで、赤・青・黄・緑と四色で構成されていました。洗い場は湯と水のカランと上部に固定シャワーがついています。桶は黄色のケロリン桶でした。洗い場の数は多いので、ゆったりと体を流すことができます。湯舟は横に細長く、4区分されています。右側は白湯で、左側が黒湯(天然温泉)になっていました。白湯はバブルバスとジェット噴流バスになっていました。ジェット噴流バスの方が少し深めになっています。黒湯は左側が岩風呂になっていて、「熱めの湯」と書かれています。どれくらい熱いのかと足を入れてみたら、これがまた尋常じゃなく熱いです。とても生身の人間が入れる温度ではありませんでした。いくら江戸っ子は熱い湯が好きだといってもこれでは入れませんね。いつもこうなのかと思ったら、常連らしき人が店主に「熱くて入れんよ」と文句を言っていたので、たまたま熱すぎただけのようです。すると奥の噴水のような湯口が止まり、しばらくしたら何とか入れる温度になってきました。湯は透明度が3〜4センチほどのかなり濃い湯で、ほとんど真っ黒なのですが、例えが悪いですがヘドロのような海松藍色(みるあいいろ)と言ったところでしょうか。ぬるい湯の方のバルブをひねると冷たい源泉らしき湯が出てきます。かなり濃い色をしていますが、とてもサラサラとした湯で、肌にはツルツルっとした感触が残ります。特別キツイ臭いもなく、味も微妙に苦味を感じる程度です。その苦味も麦茶から香ばしさを除いたようなサッパリとした感じです。色が濃いわりにはとても滑らかであっさりしているのが不思議です。岩風呂の前にはガラス張りの小さな涼み処がありました。露天風呂は無いのですがイスが用意してあり、外気で火照った体を落ち着かせることができます。内湯がけっこうこもっているので、こういった施設はありがたいですね。大田区の蒲田周辺にはこうした東京名物の黒湯を使った銭湯が沢山あるので、温泉好きにも銭湯好きにもたまらないスポットです。
掲載: 2006/03/21
Data
  1. 所在地:東京都大田区西蒲田
  2. 入浴 :2006年3月
  3. 泉質 :ナトリウム−炭酸水素塩冷鉱泉(低張性アルカリ性冷鉱泉)
  4. 泉温 :源泉16.0度
  5. 湧出量:毎分55リットル
  6. PH :9.0
  7. 形態 :温泉銭湯 男女別
  8. 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺など
  9. 露天風呂:なし
  10. 開放度:☆
  11. 清潔度:☆☆☆☆
  12. 気軽度:☆☆☆☆
  13. 地元度:☆☆☆☆
  14. 素朴度:☆☆☆☆☆
  15. 景色 :
  16. 総合評価:☆☆☆