福島県

だけおんせん・ほうりゅうそう

岳温泉・宝龍荘

小ぢんまりと落ち着いた和風旅館
岳温泉は福島県の安達太良高原にある歴史のある温泉街です。源泉は8キロほど離れた山の中にありそこから引いてきていますが、その間にお湯は揉まれて適温になるのだそうです。かつては源泉付近に温泉場が賑わっていたそうですが、山津波で全壊し十文字温泉に移転。ところがそこも戊辰戦争で焼失。その後、深堀温泉で再開するが、旅館が大火で焼失し現在の岳温泉が開かれたのが明治39年(1906)なのだそうです。悲運な温泉地ですが、困難を乗り越えて発展し続ける温泉地でもあり、今では東北を代表する人気の温泉地のひとつにもなっています。「まごころの宿 宝龍荘」は、温泉街を横切る国道459号線沿いにある温泉旅館です。中規模程度の和風旅館で、館内に入るとロビーには置物や鉢植えなどが雑多に並んでいて、妙に生活感があって何故か落ち着く雰囲気がありました。浴室は館内の左奥、玄関とは中庭を挟んで反対側の渡り廊下の先にありました。男女別に内湯と露天風呂のある、わりと小ぢんまりとした浴場です。脱衣所は棚にカゴな並ぶだけのシンプルなもので、ちょっと狭い感じもあります。内湯は、非常にシンプルながらも石タイル張りの洋風なイメージです。正面には湯舟があり、右手に洗い場があります。洗い場は2ヶ所しかないので、他に客がいる場合には譲り合いながら利用しましょう。湯舟は中央に大きなライオンの頭の置物があります。湯は無色透明でとても柔らかい湯ですが、これは温泉ではありません。トルマリンを利用したお湯なのだそうです。マイナスイオンを発生したり血液を洗浄するなどの作用があるそうです。露天風呂は東屋の大きな屋根のついたもので、直径3メートルほどの大きな円形の湯舟があります。樹齢二千年というアラスカ産の檜(ひのき)で作られた湯舟で、なかなかダイナミックでありながらも風情がありました。臼のような形をした湯口が脇にあり、そこから源泉が注がれています。循環式ではなく掛け流しなので飲泉もできるようにコップも用意されていました。お湯は少々白濁していますが、底は見える程度です。酸性泉ということもあり、すっぱい臭いが鼻をつき、飲んでみてもやはりすっぱいです。やや後味が苦いすっぱさですが、あまりマズイという印象はありません。飲泉では胃腸病に効果があるとのことです。湯は酸性泉ではありますが、肌にはそれほど刺激は強くありません。微妙にピリリとくる程度で、とっても柔らかく感じる湯です。露天風呂は高い壁で囲まれているので景色を楽しむことはできませんが、雰囲気はけっこういい感じです。とっても小さいですが滝も流れ、小さな池には鯉も泳いでいます。東屋と檜の湯舟、そして草花や池などがのんびりと落ち着いた気分にさせてくれます。
掲載: 2006/05/07
Data
  1. 所在地:福島県二本松市岳温泉
  2. 源泉名:岳温泉元湯
  3. 入浴 :2006年4月
  4. 泉質 :単純酸性温泉
  5. 形態 :温泉宿 男女別
  6. 効能 :胃腸病、神経痛、皮膚病など
  7. 露天風呂:あり
  8. 開放度:☆☆☆
  9. 清潔度:☆☆☆
  10. 気軽度:☆
  11. 景色 :☆☆
  12. 総合評価:☆☆☆