富山県

しょうがわおんせん・ふうりゅうみどうざしきゆめつづり

庄川温泉・風流味道座敷ゆめつづり

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砺波インターからクルマで10分ほど、雄大に流れる庄川沿いにある庄川温泉郷はいくつかの宿が点在するとても静かな温泉地です。水資料館や美術館など観光拠点にもなっている庄川町水記念公園のすぐ下流に建つホテルが「風流味道座敷ゆめつづり」です。なかなか洒落たネーミングだけど、洒落ているのは名前だけでなくすべてにおいて気品を感じられる宿です。館内に入るとまずは玄関で履物を脱ぎます。ところがここにはスリッパは存在しません。館内は廊下までもが畳敷きになっていて、素足で気持ちよく歩くことができます。浴場は１階の奥にあり、大浴場の「ゆめの湯」「はなの湯」は時間帯で男女が交替になります。貸切風呂は漆塗りの「きのか」と、白木露天風呂の「ほのか」の２種類がありました。まずは手前側の「はなの湯」から入ります。脱衣所は棚にカゴが並んでいます。入口付近に貴重品ボックスも用意されいます。洗面台と化粧台が並んで、ヘアトニックから乳液、化粧水まで揃っていて至れりつくせりの心配りです。内湯は広々とした石畳に大きな湯舟がひとつ窓側にあります。洗い場はボディソープ、シャンプー、リンス、石鹸が揃い、木製のイスと桶が用意されていました。湯舟はホームベースのような形をしたタイル張りのもので、無色透明の湯があります。若干消毒臭が残っていて温泉の臭いなどは感じませんが、微妙にツルツル感のある柔らかい湯でした。ガラス窓の外には露天風呂が広がります。外に出るとウッドデッキになっていて、屋根付きの「かめ風呂」が２つと、檜風呂がひとつあります。かめ風呂は一人用の小さなもので、体を沈めると豪快に湯が零れ落ちてとても気分がいいです。檜風呂は２メートル四方の正方形で、トロトロと熱めの湯が角の湯口から注がれていました。湯は内湯と同様に消毒臭が残り、飲泉も不可とのことですので循環されているようです。しかしそんなことはまったく気にさせないような、粋な雰囲気で楽しませてくれます。湯舟に浸かりながら庭園を眺めると、庭木の奥に池が見えました。風情があるなぁと感心して眺めていると、その手前の衝立には「露天風呂」と書かれています。なんとこの池のようなものも湯舟なのでした。岩風呂になっていて、庭園と一体化していたのでまさに庭池のようです。こちらの湯は他の湯に比べて少々ぬる目になっていました。屋根もなく開放感たっぷりで、のんびりと浸かることができました。もう一方の浴場「ゆめの湯」は、基本的に造りは同じですが、やや広いようにも感じます。露天の檜風呂は直径２メートルほどの円形になっていて、大きなタライに入っている気分です。内湯もゆったり、窓が大きく、露天エリアが一望できました。露天風呂もそのまま庭園に溶け込んでいるので、景色としても十分楽しめるようです。貸切風呂は「きのか」に入りました。別途料金が必要で、フロントで予約することができます。予約した時間にフロントに行き、浴場の鍵を受け取ってから向かいます。脱衣所はやや狭いですが、アメニティグッズは揃っていて洗面台も清潔的です。浴室は洗い場が２基と湯舟がひとつあります。湯舟は檜造りですが重厚感のあるどっしりとしたものでした。縁が漆塗りになっているので、とても高級感を感じます。わりと小ぢんまりとした湯舟なので大人が３人も入ればいっぱいのものですが、壁が鏡になっていて実際以上に広がりを見せて狭苦しさは感じませんでした。至福のときを味わえる素敵な温泉宿でした。

掲載: 2006/06/18

Data

1. 所在地:富山県砺波市庄川町金屋
2. 源泉名:庄川清流温泉
3. 入浴　:２００６年５月
4. 泉質 :含二酸化炭素・鉄-ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉
   (高張性・中性・低温泉)
5. 泉温　:源泉29.3度
6. 形態　:温泉旅館　男女別
7. 効能　:神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、慢性消火器病など
8. 露天風呂:あり
9. 開放度:☆☆☆☆
10. 清潔度:☆☆☆☆☆
11. 気軽度:☆
12. 優雅度:☆☆☆☆
13. 景色　:☆☆☆
14. 総合評価:☆☆☆