京都府
わかさぎおんせん・かさぎいこいのやかた
わかさぎ温泉・笠置いこいの館
山里のいで湯にのんびり浸かる
笠置町は京都府の南部のはずれ、山に囲まれた静かな町です。笠置いこいの館は平成９年にできたばかりの新しい温泉施設で、町の中心部からは案内看板に従い商店街を抜けて行くとすぐに大きな建物が見えてきます。施設はとても大きくて、建物の前にはゲートボールもできるグランドがあったり、テニスコートや町民広場もありました。また、広場の隅には地元の野菜を売っているミニ市場もあってまさに地元の憩いの場になっているようでした。館内では履物をシューズロッカーに入れ、入口の券売機で入浴券を購入し、シューズロッカーの鍵と一緒にフロントに出すと、脱衣場のロッカーの鍵が渡されるシステムになっていました。館内は１階に浴場があり２階に売店と休憩室があります。脱衣所は細いロッカーがズラリと並んだものです。それにしても本当に細いロッカーです。大きいものはどうすればいいのだろうかと思ったら各ロッカーの上か下に二個分の大きさのスペースがついていて、ハンドバッグなどは十分に入るスペースが用意されていました。温泉施設のロッカーというよりはスポーツジムやカプセルホテルのロッカーのような雰囲気でした。洗面台は整髪料やティッシュ、綿棒なども揃っていて、新しい施設だけあってとても清潔的な印象です。ハンドタオルやバスタオルも用意されています。浴室はけっこう広く、湯舟も沢山種類があります。入口脇の掛け湯から始まって大きい湯舟や、ゆるいスロープのついた浅めの湯舟、気泡浴付きの小さなもの、打たせ湯付きの細い岩風呂、そして寝湯がありました。それぞれは「うめ」「つつじ」「さつき」「もみじ」「もも」と名前が付けられているようです。湯は無色透明で見た目はおとなしいのですが、肌に触れると強いツルツル感が味わえるなめらかな湯です。また浴室内には遠赤外線の低温サウナもありました。洗い場にはボディソープとリンスインシャンプーが備え付けられています。館内はバリアフリー化されていたり、洗い場にはそれぞれに手摺が付いているなど、高齢の方を意識したようなデザインになっていて、客層もそのような方々が大半を占めていました。露天風呂は中庭の隅にちょこっとした岩風呂があります。庭は散歩できるようにサンダルがいくつか並んでいて、ベンチもあるので涼むととても気持ちがいいです。露天風呂の湯は「季節の変わり湯」となっていて、純粋な温泉ではないようです。このときは生姜湯になっていました。この施設は設備が豪華な分、温泉を純粋に楽しむには割高な感じもあります。しかし、休憩室にはほうじ茶や笠置の水が用意されていたり、レストルームやレストランもあるのでのんびりと一日寛げることを考えたら、リーズナブルかもしれません。
掲載: 2006/08/05
Data
- 所在地:京都府相楽郡笠置町隅田
- 源泉名:わかさぎ温泉
- 入浴 :２００４年１０月
- 泉質 :含弱放射能ナトリウム炭酸水素塩・塩化物温泉
- 泉温 :源泉32.2度
- 形態 :日帰り温泉施設 男女別
- 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、痔疾、冷え性など
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆
- 素朴度:☆☆☆
- 景色 :☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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