鹿児島県

かすがおんせん

春日温泉

住宅街に隠された、庶民は温泉銭湯
鹿児島市内にはいたるところに温泉を利用した銭湯があり、温泉王国の座をゆるぎないものにしています。春日温泉は鹿児島市内にある温泉銭湯のひとつです。住宅地の一角にあるので、観光化された温泉施設ではなく、地域の方々の日常のお風呂として利用されています。白壁で一般的な鉄筋の建物で現代風の銭湯といった印象の外観です。扉を開けるとすぐに券売機があり、その奥に受付があって手前が男湯、奥が女湯になっていました。いたって素朴な雰囲気で、廊下に掲げられた温泉分析表だけが、普通の銭湯でないことを物語っていました。脱衣所は棚にカゴ、そして古そうな体重計がありました。小ぢんまりとしていて、その素朴感が落ち着かせてくれます。浴室はオーソドックスなタイル張りのものです。右側には洗い場が並び、左側は一番手前がテレビ付きの小さな高温サウナがあり、続いて、水風呂、薬湯、大浴槽と続いていました。薬湯は気泡浴になっていて定期的に内容が替わるようです。壁の説明によると「宝寿湯」「麗参湯」「八漢湯」「健美泉」の4種類があり、今回は「健美湯(けんびせん)」になっていました。これは緑褐色というかくすんだウーロン茶色をしていて、漢方薬系の臭いが鼻にツンとつきます。甘草、山梔子、当帰など10種類の薬草が入っているそうで、けっこうキツめの臭いですが、馴染んでくるとそれほど気にならなくなりました。むしろ浸かっているとじんわりと体に浸透してくるような感じがするほどです。温泉水と漢方薬の相乗効果により、効き目は倍増なんだそうです。隣の大浴槽には無色透明の湯が入っています。手前側には気泡浴がついていました。また一角には電気風呂もありました。温泉はけっこうツルツルとする柔らかい湯です。壁に湯口がついていて湯が注がれ掛け流されています。舐めてみると甘く感じるぐらいの薄い塩味がありました。とても小ぢんまりとした規模の小さい施設ですが、温泉、漢方、サウナと、健康になる要素がたっぷりと詰まった、人心を収攬(しゅうらん)してしまうとてもお得な温泉施設です。観光要素はほとんどありませんが、鹿児島に立ち寄る際には周囲の温泉銭湯を散策してみるのもいいでしょう。
掲載: 2006/09/24
Data
  1. 所在地:鹿児島県鹿児島市下荒田
  2. 入浴 :2004年12月
  3. 泉質 :塩化物泉
  4. 泉温 :源泉47.9度
  5. 掘削深度:745メートル
  6. PH :8.40
  7. 蒸発残留物:2.259g/kg
  8. 形態 :温泉銭湯 男女別
  9. 効能 :きりきず、やけど、慢性皮膚病、虚弱児童など
  10. 露天風呂:なし
  11. 開放度:☆☆
  12. 清潔度:☆☆☆
  13. 気軽度:☆☆☆
  14. 地元度:☆☆☆
  15. 素朴度:☆☆☆☆
  16. 景色 :☆
  17. 総合評価:☆☆☆