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鹿児島県

ふきあげおんせん・こくみんしゅくしゃふきあげさきゅうそう

吹上温泉・国民宿舎吹上砂丘荘

心の理想都(リゾート)を目指した癒しの温泉
薩摩半島の東シナ海側にある吹上浜は、鳥取砂丘、遠州灘砂丘と並ぶ日本三大砂丘のひとつです。実に47キロも続く日本一の砂丘ということで有名です。その吹上浜の中ほど、吹上町にある国民宿舎が吹上砂丘荘です。国民宿舎とはいえ少し高台にある見晴らしのいい大きな宿です。すぐ脇は吹上浜海浜公園になっていて、さつま湖や遊園地、プールなど、レジャー施設が集う場所にあります。吹上温泉の中心地からはちょっと離れるので温泉地という雰囲気はあまり感じませんが、レジャー施設としてとても人気のあるスポットです。駐車場がとても広く、大型バスなども停められる立派な施設です。館内は1階玄関正面にフロントがあり、右手にはレストラン、左手には売店がありました。2階には浴場と宴会場、3階は客室になっています。浴場入口は男女別の暖簾(のれん)が掛けられていますが、入口の扉はその奥なのでどちらの暖簾を潜ってもどちらの浴場へといけます。夫婦やカップルが暖簾の前で「じゃあ後で」と言いつつ、中でまた顔を合わせて苦笑いをしていました。脱衣所は簡易的な棚にカゴが並んでいて奥には浴室入口があります。浴室は内湯のみでタイル張りのオーソドックスなタイプのものですが、壁側に洗い場が並び、奥のガラス窓側に湯舟がありました。洗い場には固形石鹸とリンスインシャンプーが用意されています。カランにはシャワーがついていますが、水の勢いが少し弱いようです。湯をかぶっているときに気が付いたのですが、カランから出てくる湯は硫化水素のような臭いがします。源泉を利用しているのかもしれません。湯舟は円形の湯舟と細長い湯舟が合体した少し変わった形になっていて、手前の円形の湯舟の脇と奥の低周波浴ところに湯口がありました。湯舟には低周波浴の他にも気泡浴、超音波浴などもついていました。男女間の壁の部分には2ヶ所ほど窪んだところがあって圧注浴のような設備に感じますが、現在は使われていないようで特に何も作動していませんでした。湯舟の湯は無色透明で、循環されてしまっているためか、カランで感じた温泉臭は感じません。温泉分析表を見るとやはり硫化水素臭とあるので、湯舟では消えてしまっているようですね。それから水風呂と書かれた小さな湯舟があるのですが、こちらがちょっと変わっています。水風呂に入って浸かるところまでは何でもないのですが、水風呂の水量が減ってくると上部から滝のように水が注がれるのです。本当に真上から注がれるので人が入っていたら頭から被ってまるで滝修行のようです。豪快でなかなか面白いです。露天風呂がないのがちょっと残念ですが、レジャースポットの多い地域なので、利用価値のとても高い宿だと感じました。
掲載: 2006/09/24
Data
  1. 所在地:鹿児島県日置郡吹上町今田
  2. 源泉名:吹上町(吹上−25,26,28号泉混合)
  3. 入浴 :2004年12月
  4. 泉質 :単純硫黄温泉(低張性、弱アルカリ性、高温泉)
  5. 泉温 :源泉54.3度
  6. PH :8.3
  7. 蒸発残留物:0.2588g/kg(110度)
  8. ラドン含有量:0.18(百億分の一キュリー単位)
  9. 形態 :国民宿舎 男女別
  10. 効能 :慢性皮膚病、慢性婦人病、きりきず、糖尿病など
  11. 露天風呂:なし
  12. 開放度:☆☆
  13. 清潔度:☆☆☆☆
  14. 気軽度:☆☆☆
  15. 地元度:☆☆
  16. 景色 :☆☆☆
  17. 総合評価:☆☆