福岡県
げんじいのもりおんせん
源じいの森温泉
自然体験型レジャー施設のあったか温泉
福岡県の西部、赤村に「自然学習村 源じぃの森」があります。山や田畑など田舎風景の続く郊外にある、体験型のアミューズメント施設です。広い敷地内にはバンガローやロッジ、キャンプ場などの宿泊施設があり、陶芸や竹細工などの工作体験ができるようになっていて、グループや家族連れに人気があるようです。源じいの森の中にある浴場は、天然温泉を利用した温泉館で、日帰り温泉施設としても利用されています。「源じいの森」とはなかなかユニークな名前ですが、周辺に生息する源氏ホタルの「源」と、赤村の村花である「じいばば」の「じい」、そして村の７割が森林であることから名付けられたのだそうです。ここは自然豊かな静かな場所にありますが、すぐ近くを平成筑豊鉄道田川線が走り、「源じいの森駅」が目の前にあるのでとても交通の便も良いところです。温泉館はとても大きな施設で、平日でもけっこう人気がある温泉施設のようでした。玄関ではスリッパに履き替えて館内に入ります。建物はとても大きなように見えますが、中央は大きな中庭になっています。浴場は中庭をぐるっとまわった反対側にありました。また、その中庭の真ん中にも建物があり、そこは大広間の休憩所になっていました。休憩所ではおでんやたこ焼き、ビール、サワーなど揃っている屋台村になっているので、浴後にゆっくりと過ごすことができるようです。浴場は露天岩風呂のある大浴場と、露天ジャグジー風呂のある大浴場、そして家族風呂がいくつかありました。大浴場は定期的に男女が交替するようで、今回は露天ジャグジーのある浴場に入りました。脱衣所はけっこう広く、カゴが少々とコインロッカーが沢山並んでいます。コインロッカーは有料になっています。洗面台も広くて沢山あるのでとても清潔的な印象です。冷水機が脇に設置されていましたが、これはラドンを含んだ健康の水だそうです。浴室に入ると手前側に洗い場のシマがあり、奥に大きな湯舟があります。床は石タイルで天井は高く、木造のしっかりとしたものでした。簡素だけど木造の規模の大きな天井と、大きくてシンプルな湯舟の組み合わせが、妙に広々と感じました。何となく、網走刑務所の資料館にある復元された囚人浴場を連想してしまいました。湯舟は木の縁で内側は石になっています。湯は無色透明で、特に気になる浴感もなくサラッとしています。浴室の一番奥には小さな水風呂とサウナもありました。露天風呂は中庭側にあります。露天スペースはウッドデッキになっていて湯舟は大きな六角形をしたジャグジーバスです。中庭なので周囲は壁があり屋根も半分だけかかっていましたが、わりと広いので狭苦しさはまったく感じません。ちなみに脱衣所の温泉分析表は２つ掲げられていて、温泉は２本の源泉が使用されているようです。平成８年分析と平成15年分析のものでした。分析表によると一方は薄い黄褐色で、もう一方は褐色とあるのですが、湯舟の湯は内湯も露天もどちらも無色透明です。まったく色がついているような気配は感じません。カルキ臭もするし、加水したり濾過して利用しているのかもしれませんが、原型を留めていないのは、ちょっとどうかと思いますね。一般受けを狙って漉しているのなら、せめて小さくてもいいから源泉浴槽とかを用意してもらいたいものだと感じました。あまり泉質にこだわらなければ、ゆっくりできるし施設としては悪くはないと思います。
掲載: 2006/11/11
Data
- 所在地:福岡県田川郡赤村大字赤
- 源泉名:(1)特にになし (2)源じいの森源泉２号源泉
- 入浴 :２００５年１月
- 泉質 :アルカリ性単純温泉
- 泉温 :(1)源泉37.5度 (2)源泉30.4度
- 湧出量:(1)毎分80リットル (2)毎分75リットル
- ＰＨ :(1)９．６ (2)１０．０
- 蒸発残留物:(1)0.12g/kg (2)0.14g/kg
- ラドン含有量:(1)2.60M・E (2)2.78M・E
- 形態 :日帰り温泉施設 男女別
- 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばりなど
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆☆
- 素朴度:☆☆☆
- 人気度:☆☆☆☆
- 景色 :☆☆☆
- 総合評価:☆☆
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