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広島県

らかんおんせん・すなっくきっさらかんそう

羅漢温泉・スナック喫茶羅漢荘

怪しさ満点、でも静かに温泉も楽しめる
佐伯地区を流れる小瀬川は深い渓谷になっていて、剥き出しになった花崗岩が続き、羅漢渓谷と呼ばれています。国道186号線と並行して流れているので、景色を眺めながらのドライブが楽しめます。その国道沿い、蛇行する小瀬川沿いに温泉スナック羅漢荘があります。一見すると何の建物かよくわかりませんが、大きく温泉マークが描かれているので、温泉施設のようにも見えます。しかし、駐車場にクルマを停めてみると、どうやらスナック喫茶とあるので、何とも怪しい雰囲気です。スナックの入口には温泉入浴料の表示が書いてあるので、温泉施設であるようなのはわかりますが、扉を開けて中に入ってみてもやっぱりスナックなのです。地方にありがちな小さなスナックという雰囲気で、カウンターには客もいて、カウンターの中にはマスターとママさんらしき人もいます。思わず間違えたかな?と思いつつも「温泉は・・・」と口ごもると、にこやかに対応してくれました。料金を払うと、脇の廊下の奥に案内されました。廊下は細長く、手前側にはトイレがあり一番奥が浴室になっています。夕暮れだったこともありますが、薄暗い中に怪しげなオレンジ色のランプがぼんやりとついていて、まるでディズニーランドのホーンテッドマンションを髣髴させる佇まいでした。やや不気味な感じがたまりませんね。脱衣所とても狭い質素なタイプです。鍵の壊れた木製のロッカーがいくつか並んでいて、壁には飲泉の注意と効能表がありました。浴室の扉を開けるとそこには小ぢんまりとした内湯があります。右手側はカランが4つ並び、そのうちのひとつだけがシャワー付きになっていました。ボディソープとかシャンプーなどはありませんが、固形石鹸が用意されていました。湯舟は2メートルほどの扇形をしたもので4〜5名ほど入れる大きさです。けっこう年季の入っていそうな湯舟で、底はザラザラしたコンクリートが剥き出しになっています。ところどころに緑色のペンキの跡があるので、もともとは緑色に塗られていたのかもしれません。湯は無色透明でサラッとした感じのものです。加熱循環されているようで、熱い湯が湯舟の脇から出ていますが、湯舟からは溢れてはいません。しかし、体を沈めると湯は溢れ出しました。微妙にツルツルとする浴感があります。脇に小さな蛇口があるのですが、これは飲用泉でしょうか?微妙にぬるいような冷たい水が出てきます。飲んでみますが特に味や臭いなどは気になる特徴はありませんでした。とても質素な浴室ですが、ここは渓谷沿いにあるので窓からは谷間を流れる渓流の景色が眺めることができました。近くの道の駅にも入浴施設があり、そこの浴室は広くて一般受けしそうな場所なので、ここの施設を利用する人は少なくて穴場的存在になっているようです。おかげでゆっくりと浸かることができました。小ぢんまりとして質素で古ぼけていて、かなり怪しい雰囲気ですが、その素朴感が純粋に感じられてとても気に入りました。
掲載: 2006/11/25
Data
  1. 所在地:広島県廿日市市飯山
  2. 入浴 :2005年1月
  3. 泉質 :単純放射能泉(低張性アルカリ性低温泉)
  4. 形態 :スナック併設の温泉施設 男女別
  5. 効能 :(浴用)神経痛、筋肉痛、関節痛、運動麻痺、高血圧症など
    (飲用)痛風、慢性消化器病、慢性胆嚢炎、胆石病など
  6. 露天風呂:なし
  7. 開放度:☆
  8. 清潔度:☆☆
  9. 気軽度:☆
  10. 穴場度:☆☆☆☆
  11. 鄙び度:☆☆☆
  12. 素朴度:☆☆☆
  13. 異色度:☆☆☆☆
  14. 景色 :☆☆☆
  15. 総合評価:☆☆☆