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兵庫県

きのさきおんせん・にしむらやほんかん

城崎温泉・西村屋本館

江戸安政年間創業、150年の歴史を持つ老舗旅館
城崎温泉は近畿地方を代表する観光温泉地のひとつです。兵庫県の北側、日本海に近い場所に位置し、舒明天皇の時代(七世紀頃)には知られていたという、古くから栄えている歴史のある温泉地です。温泉街は、円山川の支流である大谿川が貫き、その両岸に旅館や土産物屋などが建ち並んでいます。川沿いには柳の木が並び、風情もあって、観光客にも人気のスポットになっています。西村屋本館は、城崎温泉街のメインストリートである湯の里通りにある和風旅館です。創業150年という老舗旅館だそうで、高級料亭のような重々しく立派な木造の門がありました。門を潜ると石畳が続く玄関口で、格の高さが伺えます。この旅館は歴史ある名旅館ということもあり、犬養毅や武者小路実篤など要人、文人にも親しまれた宿なのだそうです。館内はアンティークな調度品が、さりげなく飾ってあったりと、何とも優雅な雰囲気がありました。浴室は檜の大浴場を備えた「吉の湯」と中国の趣向を取り入れたという「福の湯」、そして別棟の平田館にある「尚の湯」があります。吉の湯と福の湯は朝と夜とで男女を入れ替えているようで、今回は吉の湯に入りました。浴場は玄関を入ってすぐ右手側にあります。脱衣所は棚にカゴというとても簡単な形式で、いたってシンプルなスタイルですが、タオルは山積されていたり、洗面台も清潔的だったりとさすがは高級旅館といった感じです。浴室は内湯と露天風呂がありました。内湯は内壁側が洗い場になっていて、外壁側は大きなガラス窓になっています。外壁側には広めの湯舟がありました。湯舟は縁の部分が木目の鮮やかなヒノキ風呂で、浴室内は木の香りが漂っていました。湯は無色透明の弱食塩泉で、浸かっていると体が芯からポカポカと温まってくるのがわかります。やや小ぢんまりとした浴室ですが、とても落ち着いた雰囲気です。露天風呂へは脇の扉から出て、ぐるりとまわったところにあります。東屋風の屋根のついたとても小さな湯舟ですが、竹林に囲まれてとても風情があります。夜間だったのでボーッとした薄明かりがとても幻想的に見えました。湯あがりには浴室の前に一息つける休憩場があり、水分補給用にお茶やジュースをいただくことができました。今回は立ち寄りで利用しましたが、館内の雰囲気も良く、泊まってみたいと思わせる魅力的な宿でした。
掲載: 2007/02/24
Data
  1. 所在地:兵庫県豊岡市城崎町湯島
  2. 入浴 :2005年9月
  3. 泉質 :弱食塩泉
  4. 形態 :温泉旅館 男女別
  5. 露天風呂:あり
  6. 開放度:☆☆
  7. 清潔度:☆☆☆☆☆
  8. 気軽度:☆
  9. 優雅度:☆☆☆
  10. レトロ度:☆☆☆
  11. 景色 :☆☆
  12. 総合評価:☆☆☆