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福島県

わしくらおんせん・わしくらおんせんりょかん

鷲倉温泉・鷲倉温泉旅館

白濁した湯に身も心も躍る
鷲倉温泉は土湯峠温泉郷のひとつで、標高1,230メートルにある高原の湯です。国道115号線からは、磐梯吾妻スカイラインに向かう県道に入ると、いくつかの小さな温泉地が点在しています。どれも魅力的な温泉ばかりで、ハイカーや観光客に人気のある温泉郷となっています。鷲倉温泉は県道沿いの見晴らしの良い場所に建つ旅館です。高原にポツンとある一軒宿ですが、鉄筋のわりと大きな旅館です。建物は左右に細長く、浴室は右奥と左奥の両方にあるのですが、それぞれ泉質に違いがあるそうです。まずは右奥の大浴場に向かってみました。ちなみに大浴場の脇には家族風呂も用意されていて、宿泊客は利用することができます。大浴場の脱衣所は棚にカゴが並んだ、いたってシンプルなタイプです。浴室は大きな内湯と露天風呂があります。内湯は手前側に洗い場がちょっとだけあり、ガラス窓側には大きな湯舟があります。男女を隔てる壁には湯口があり、ドバドバと湯が注がれています。注がれる湯はほとんど無色透明なのですが、湯舟では白濁しています。わりと大量に注がれているのですが、それはそのまま湯舟から溢れ出し、とても豪快です。白濁した湯は、よく見ると細かな繊維状の湯の華でいっぱい漂っていて、透明度は20センチほどでした。さらに沈殿した湯の華が底の方に溜まっているようで、湯舟の中を歩くとふわふわと舞いあがって、さらに濃厚な白さになりました。浴室は窓ガラスも大きく明るく、そしてガラス窓越しには近隣の山々の景色がよく見えるので、内湯ながらも気持ちよく入浴ができました。また、浴室の一番外側には重たい鉄扉があり、外には露天風呂がありました。ちょっと小ぢんまりとした露天風呂ですが、高原を吹き抜ける風がとても爽やかで、放感はばっちりの岩風呂です。こちらも内湯と同じ白濁した湯で、底にはたっぷりと湯の華が沈殿していました。続いて左奥にある浴場に向かいます。こちらは岩根の湯という薬効高い湯だそうです。廊下の突き当りから下駄に履き替えて別棟の湯小屋へと向かいます。木造の湯小屋の入口には飲泉場が設けられていたのでさっそく飲んでみると、これがまたとてもすっぱくて、また鉄分の味もしました。酸性緑礬泉とのことです。こちらの脱衣場はとても狭く、カゴが並ぶだけの質素なものです。浴場は内湯が無く露天で岩風呂になっていました。こちらは周囲を巨石に囲まれ、見晴らしは良くありません。谷間に湧く隠れ湯的なイメージの雰囲気があり、こちらはこちらなりに感じのいいものでした。裏山を見上げると岩の上にカエルの置物があり、温泉を見守っているように鎮座しています。湯は薄い緑色っぽいもので、先ほどの湯とはだいぶ印象が違います。湯口からはほとんど無色透明の湯が注がれていましたが、その湯口周辺の岩はオレンジ色の堆積物がこびりついています。胃腸や神経痛の名湯として人気の高い湯なのだそうです。ゆっくりと湯治に訪れてみるのもいいでしょう。ちなみに、この宿は「日本秘湯を守る会」の会員の宿で、入り口には目印の大きな提灯(ちょうちん)がぶら下がっていました。
掲載: 2007/04/15
Data
  1. 所在地:福島県福島市土湯温泉町鷲倉山
  2. 入浴 :2005年11月
  3. 泉質 :(1)単純硫黄泉(硫化水素型) (2)酸性-含鉄-アルミニウム-硫酸塩泉
  4. 泉温 :(1)源泉71.2度 (2)源泉43.4度
  5. PH :(1)5.0 (2)2.74
  6. 蒸発残留物:(1)196mg/kg (2)1,121mg/kg
  7. 形態 :温泉旅館 男女別
  8. 効能 :糖尿病、婦人病、慢性湿疹、切傷、慢性関節リウマチ、筋肉リウマチなど
  9. 露天風呂:あり
  10. 開放度:☆☆☆
  11. 清潔度:☆☆☆
  12. 気軽度:☆☆
  13. 異色度:☆☆☆
  14. 景色 :☆☆☆
  15. 総合評価:☆☆☆