兵庫県

あこうおんせん・あこうぱーくほてる「さつきのゆ」

赤穂温泉・赤穂パークホテル「さつき乃湯」

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赤穂温泉は、瀬戸内海に突き出した赤穂御崎に湧く天然温泉です。赤穂と言えば「忠臣蔵のふるさと」として有名で、市街地には大石良雄邸跡や赤穂城などの史跡が数多く残る場所です。そんな赤穂温泉の歴史は浅く、昭和44年(1969)に掘削して単純温泉を掘り当て「赤穂御崎温泉」と名付けられました。その後、平成12年(2000)に新しく成分の濃厚な温泉の掘削に成功し、それらを合わせて「赤穂温泉」と改名されたそうです。「赤穂さつき乃湯」は、赤穂パークホテルに併設する日帰り温泉施設です。ホテルの宿泊者はもちろん無料で利用することができますが、ホテルとは別棟になっていて、日帰り専用の入口もあるので、外湯として気軽に立ち寄ることができます。見た目はホテルの併設の入浴施設というよりは、単なる銭湯のような小ぢんまりとした造りです。浴舎に入るとすぐに受付があり、タオルと脱衣所のロッカーの鍵が渡されます。外来入浴者は自動券売機で入浴券を購入してから受付をします。受付前にはちょっとしたソファーなどもあり、浴後にはちょっとした休憩もできるが、広くはないので待ち合わせ程度にしか利用できません。また、ロビーにはコインランドリーも併設していました。ビジネスで利用するにもとても便利な雰囲気です。脱衣所には木造のロッカーが並んだ、わりとシンプルなものです。温泉施設というよりは、まさに普通の銭湯という雰囲気です。しかしながら洗面台にはヘアトニックなど整髪料も備え付けられていました。浴室は内湯と小さな露天風呂があり、脱衣所からはそのどちらへも行き来できます。もちろん、内湯と露天風呂も行き来できるので、わざわざ脱衣所を経由する必要はありません。内湯は御影石のタイルの床で、洗い場は両サイドに８ブースほどありました。洗い場は両脇に衝立があり、隣の人にシャワーのしぶきが飛ばないように工夫されています。洗い場にはボディソープとリンスインシャンプーも備え付けられていました。わりと小ぢんまりとした浴場ですが、立ち寄りの利用でも一般の銭湯よりちょっと料金が高めなだけなので、わりとお得な施設です。湯舟は奥の角にありますが、それほど大きいものではありません。湯は無色透明で、とてもしっとりとした肌触りがあります。傷口があるとしみるので、すぐに塩泉であることがわかります。ちょっと舐めてみると、その通り塩辛くて苦味も感じました。しかしながら湯の注ぎ口は湯舟の中にあるので、飲泉はできないようです。脱衣所の説明には、加温、循環濾過、消毒を行っているそうです。こういった施設なので、妥当な使用環境でしょう。露天風呂は岩風呂になっています。内湯よりもさらに小さく狭隘なものでしたが、手前に庭園風の飾りもあるので、雰囲気作りもしっかりとしていて落ち着いて入ることができます。ちなみに内湯には高温サウナと水風呂もありました。女性用には赤穂の塩を使ったソルトサウナもあるそうです。ビジネスや観光の拠点に利用して、じっくりと疲れを癒すこともできそうです。

掲載: 2007/04/21

Data

1. 所在地:兵庫県赤穂市さつき町
2. 入浴　:２００５年１１月
3. 泉質 :含弱放射線・カルシウム・ナトリウム・塩化物・強塩低温泉
4. 形態　:ホテル併設の公衆浴場　男女別
5. 効能　:きりきず・やけど・慢性皮膚炎・虚弱児童・慢性婦人病など
6. 露天風呂:あり
7. 開放度:☆☆
8. 清潔度:☆☆☆☆
9. 気軽度:☆☆☆☆
10. 景色　:☆☆
11. 総合評価:☆☆