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兵庫県

ありまおんせん・かんぽのやどありま

有馬温泉・かんぽの宿有馬

日本を誇る名湯をリーズナブルに味わう
有馬温泉は日本三古湯のひとつに数えられている老舗の中の老舗の温泉地です。日本書紀にも登場するほど古くから知られていて、温泉の発見は神代の昔に、大已貴命(おおなむちのみこと)と少彦名命(すくなひこなのみこと)であったと伝えられています。温泉街は幾度か繁栄と衰退を繰り返した後、豊臣秀吉に気に入られ大々的に修復されて繁栄を極めていったのだそうです。今では日本を代表する温泉地のひとつになり、毎日大勢の観光客で賑わう温泉地です。「かんぽの宿有馬」は、有馬温泉の中心街から少し離れた山の中にある大きな公共の宿です。施設はとても大きく、レストランや売店、カラオケボックスなどもあります。浴場は建物の4階にありました。エレベータで上がるとすぐですが、階段であがると3階あたりで独特の温泉臭を感じます。実は3階廊下のすぐ外側から温泉が湧いているのだそうです。3階から温泉?と不思議に思うでしょうが、この宿は山の斜面に作られているので、3階の脇にも地面があるのです。そういったことから、この宿では独自の源泉を持つ宿ということになります。脱衣所には鍵付きのロッカーと、中央にカゴが棚に並んでいますが、貴重品用のロッカーは1階にあるので、立ち寄りの場合はそこを利用しましょう。浴室は内湯のみで露天風呂などはありません。浴室内は石タイル張りの床になっていて、左手内側が洗い場で右手側は湯舟になっています。洗い場はボディソープ、リンス、シャンプー、固形石鹸が備え付けられていました。公共の温泉宿で、しかもこんな大温泉地にある大きな施設のわりには、ちょっと浴室は狭い気がします。とても人気のある温泉なので、休日などはとても混雑して芋洗い状態になるそうです。湯舟は大小2つに区切られていて、小さい方は大人が4名ほど入ればいっぱいの気泡浴付きの真湯になっていました。そして大きい方は有馬温泉特有の金泉と呼ばれる赤茶色の湯です。透明度は3〜4センチほどとかなり濃い色をしています。底が見えなく、湯舟の手前側に30センチほどの段があるので注意しましょう。湯は角の大きな湯口から注がれていますが、飲用には適さないと書かれています。軽く舐めてみるとけっこう塩辛く、舌に残る苦味と鉄臭さを感じました。お世辞にも美味しいとは言えないような味でした。塩分が濃い温泉なので、はじめは適温に感じていた湯も、しばらくすると汗が止まらなくなり、体が芯からポッポッと火照ってきます。わりとサラサラッとした湯なので入りやすいけど、とにかく暑いので水風呂や露天スペースが欲しくなるところです。浴後もしばらく体が熱く、扇風機がとてもありがたく感じました。脱衣所には水分補給用に冷水器などがあってもいいですね。
掲載: 2007/04/22
Data
  1. 所在地:兵庫県神戸市北区有馬町
  2. 源泉名:愛宕山泉
  3. 入浴 :2005年11月
  4. 泉質 :含鉄-ナトリウム-塩化物強塩高温泉(高張性、中性、高温泉)
  5. 泉温 :源泉90.5度
  6. 湧出量:毎分34リットル
  7. 掘削深度:300メートル
  8. PH :6.09
  9. 蒸発残留物:61.55g/kg
  10. ラドン含有量:0.6マッヘ
  11. 形態 :公共温泉宿泊施設 男女別
  12. 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺など
  13. 露天風呂:なし
  14. 開放度:☆☆
  15. 清潔度:☆☆☆
  16. 気軽度:☆☆
  17. 人気度:☆☆☆☆
  18. 景色 :☆☆
  19. 総合評価:☆☆☆