宮崎県

あまのいわとおんせん

天岩戸温泉

天岩戸神社にほど近い高台の温泉
天岩戸温泉は、天岩戸神社の近くにある現代風の日帰り温泉施設です。平成6年(1994)にオープンしたという新しい温泉施設で、周囲は田畑ばかりが続く長閑な田園地帯にあります。天岩戸神社と高千穂峡を結ぶ道路から脇道に入り、坂道を登っていくと高台の上に建物が見えてきます。手前に休憩室やロビーのある受付棟があり、その奥にお椀の蓋のような屋根の浴舎がありました。館内に入るとまずは受付があり、右手にソファーのあるロビー、そして広い畳敷きの休憩室がありました。左側には喫煙所と自動販売機のコーナーがありました。浴場は男湯が「手力雄の湯」、女湯が「鈿女の湯」と名付けられています。神楽から付けられた名前のようです。脱衣所は棚が整然と並んでいます。有料のコインロッカーも用意されていました。浴室はタイル張りのオーソドックスでシンプルなタイプです。入口脇にはシャワーが2基あり、洗い場の奥にかかり湯と浴槽、そして水風呂とサウナがありました。シンプルながらも設備はそれなりに充実しているといったところです。奥は大きなガラス窓になっていて、外光が射し込みとても明るい浴場です。けっこう地味な存在の温泉施設だったので、もっと小ぢんまりとした浴場かと思っていたのですが、それなりに広々とした浴場でした。洗い場には石鹸とボディソープが備え付けられています。湯舟は手前と奥の2つに区切られていて手前側奥は足のくるぶしほどしかないとても浅いタイプの浴槽です。寝そべると背中だけが温かくて、これもなかなか気持ちがいいものです。手前側は広い湯舟になっていて、手すりのついた寝湯と気泡浴装置らしきものもありましたが、このときは動いてはいませんでした。湯は角のパイプから注がれています。循環されているので飲泉はできないと書かれています。郵便ポストの口のような穴が、いくつか浴槽脇にあり、そこから溢れた湯が排水されていました。湯はほとんど無色透明ですが、微かに色がついているような気もします。確認できないほど微妙な色合いなので、湯舟のタイルの色かもしれません。非常にさっぱりとした湯で、あまり特徴的な湯ではありません。しかしながら、窓ガラスが大きく、しかも高台にあるので景色を眺めることができます。景色といっても目の前に広がる田畑とその奥に連なる山々です。景勝地というほどではありませんが、田舎ののんびりとした雰囲気を味わうことができました。料金も安く、とてもお手軽な温泉施設として活用できそうです。
掲載: 2007/10/21
Data
  1. 所在地:宮崎県西臼杵郡高千穂町岩戸
  2. 入浴 :2006年1月
  3. 泉質 :単純温泉(低張性弱アルカリ性低温泉)
  4. 泉温 :源泉27.5度
  5. 形態 :日帰り温泉施設 男女別
  6. 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺など
  7. 露天風呂:なし
  8. 開放度:☆☆
  9. 清潔度:☆☆☆
  10. 気軽度:☆☆☆
  11. 異色度:☆
  12. 景色 :☆☆☆
  13. 総合評価:☆☆