栃木県
もんぜんおんせん・こううんそう
門前温泉・光雲荘
保湿成分メタケイ酸を豊富に含んだ自家源泉
いで湯とくつろぎの宿「光雲荘」は、塩原温泉郷、門前温泉にある温泉旅館です。玄関はわりと地味な旅館に感じますが、奥行きがあり、また館内もそれなりに設備が充実しています。浴場は「幸運の湯」と名付けられていて、男湯、女湯、そして家族風呂の３つの浴場からなります。光雲荘には独自源泉もあり、また町営の門前源泉もひいているので、豊富な湯量を贅沢に味わえるのが自慢となっているようです。源泉温度が高いこともあり、温度調整のために加水することもあるそうですが、加温や循環は一切行わず、掛け流しにしているそうです。浴場は館内の一番奥にあります。男湯が右側、女湯が左側、その中間に家族風呂がありました。まずは家族風呂に入りました。脱衣所はとても狭く1.5人分の脱衣スペースしかありません。浴場は小ぢんまりとしながらも、内湯と露天風呂がありました。内湯は細長い湯舟で、家庭用サイズよりは大きくとてもゆったりしています。湯はほとんど無色透明ですが、微妙に白っぽく濁っているようないないような感じでした。また、うっすらと鉄分のような臭いもあり、舐めてみると微かな塩分も感じました。湯舟からは湯が溢れ出ていて、掛け流されているようですが、その周囲は赤茶色の堆積物がうっすらとこびりついています。けっこう濃い成分のようですね。そして内湯のすぐ外側に露天風呂がありますが、これもかなり小さなものです。というより、男湯、女湯の露天風呂の間に位置し、その一角を仕切ったって感じの湯舟です。両脇が壁になっているのでとても閉鎖的なところです。また、両脇とも露天風呂なので、話し声やら気配などが感じて、ちょっと落ち着きませんでした。続いて大浴場の方に入ります。こちらは脱衣所もシンプルながらも広いです。内湯はボディソープ、リンスインシャンプー、固形石鹸の備え付けられた洗い場が５つ並び、湯舟もわりと大きめです。大きな木製の木箱の湯口があり、そこから大量に湯が注がれていました。けっこう熱い湯で、わりとしっとり感がある湯です。湯は一見すると湯舟から溢れ出ていないようにも見えましたが、外側に排水口があり、溢れ出る湯はそのまま露天風呂へと注ぎこまれているようです。露天風呂は巨石に囲まれた庭園風の岩風呂で、けっこう広々としていて開放感もばっちりです。女湯に近い側の巨石の間からも湯が注がれていて、そちら側は熱かったですが、反対側は外気に冷まされていてわりとぬる目に感じました。好みの場所でゆっくりと温泉を楽しむことができます。また、大浴場とは別に足湯と飲泉の施設があります。こちらは大浴場の入口右手側の回廊をまわって行きます。ちょうど露天風呂の裏側に位置するところにありました。細長い湯舟で、かなりの人数が足湯を楽しむことができます。座るところもしっかりとしていて、真ん中にはテーブルもあります。また、一番奥には飲泉場兼の湯口があります。フロントで購入する生卵をここで温泉たまごにすることもできます。宿に併設している足湯としては、立派過ぎるほど充実した足湯でした。湯も特徴的で、個性豊かな浴場、そして落ち着いた雰囲気があり、とてもいい温泉宿だと感じました。
掲載: 2008/04/13
Data
- 所在地:栃木県那須塩原市塩原
- 源泉名:光雲荘源泉・町営門前１号源泉
- 入浴 :２００７年２月
- 泉質 :ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉
- 泉温 :(光雲荘)源泉73.2度、(門前)源泉55.5度
- ＰＨ :(光雲荘)６．８、(門前)７．１
- 蒸発残留物:(光雲荘)1506mg/kg、(門前)1242mg/kg
- 形態 :温泉旅館 男女別
- 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺など
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆
- 気軽度:☆☆
- 異色度:☆☆
- 景色 :☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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