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茨城県

ゆのあみおんせん・しかのゆまつや

湯の網温泉・鹿の湯松屋

歴史とともにゆっくりと時間が流れる素朴な鉱泉宿
湯の網温泉「鹿の湯松屋」は、茨城県北茨城市、あともうちょっとで福島県という北部の町にある鉱泉宿です。国道6号線から県道、そして脇道へと入り、長閑(のどか)な田園地帯を縫うようにして走っていくと、やがて湯の網温泉の集落にたどり着きます。駅からはそれほと離れてはいないものの、けっこう辺鄙なロケーションです。集落といってもこの宿の他に、もう一軒の宿があるだけの、とても静かな場所でした。とても細い路地へと入っていくのですが、意外にも駐車場は広いです。駐車場の脇にはタオルやらマットなど、洗濯物が沢山干されていて、とても素朴な雰囲気がありました。宿の前には石碑が建っていて、この温泉の歴史について刻まれていました。これによると室町時代の文明年間(1469-1487)に、猟師に追われた大鹿がこの泉で傷を癒したとの言い伝えがあるそうです。500年以上の歴史がある温泉なのですね。宿は微妙に鄙びたような味のある建物です。立ち寄りで利用しましたが、愛想のよいおじさんが丁寧に対応してくれました。浴室は大小あるようですが、扉には男女それぞれの札がぶら下がっていて、その札を合図に男女交替制になっているようです。入口に「鹿の湯」と大きく書かれた浴場に入りました。脱衣所はちょっと狭く、奥に棚があるだけの質素なものです。浴室はその反してけっこう広めで、またとても明るい雰囲気です。天井には外光の射し込む天窓があり、浴室の周囲は曇りガラスに覆われています。ガラスの外側はすぐ廊下になっているので、廊下を歩く人の気配がモロに伝わってくるので、あまり人通りが激しいと落ち着きませんが、その窓枠といい、室内の雰囲気といい、けっして悪い印象はありません。室内の照明はガスランプ風のものだったりするところも、大正か昭和初期を思わせる造りで、とてもレトロな感じでした。また、壁には大きな壁画があり滝をバックに鹿が遊んでいる絵が描かれていました。湯舟は角に大きめのバスタブがあります。沸かし湯が循環されていますが、ビールのような色のくすんだ湯がありました。微妙に鼻にツンとくるような鉄分臭がありますが、ほとんど味覚は感じません。湯はサラサラとしていて、ほとんど浴感はありませんが、熱めの湯ですっきりとそしてしっかりと温まることができました。風呂から上がると、玄関のロビーにお茶が用意されていました。お湯だけでなく、人情も温かい温泉宿でした。雰囲気がとても良くて、のんびりと湯治に訪れてみるのもいいかもしれませんね。
掲載: 2008/05/11
Data
  1. 所在地:茨城県北茨城市関南町神岡下
  2. 源泉名:鹿の湯(2号泉)
  3. 入浴 :2007年4月
  4. 泉質 :単純炭酸鉄泉(緊張低張性中鉱泉)
  5. 泉温 :源泉19.0度
  6. PH :7.2
  7. 形態 :温泉旅館 男女別
  8. 効能 :神経痛、リウマチ、胃腸病など
  9. 露天風呂:なし
  10. 開放度:☆
  11. 清潔度:☆☆☆
  12. 気軽度:☆
  13. 地元度:☆☆☆
  14. 穴場度:☆☆☆☆
  15. 鄙び度:☆☆☆
  16. 秘湯度:☆☆☆
  17. 素朴度:☆☆☆☆☆
  18. 異色度:☆☆☆
  19. 景色 :☆☆
  20. 総合評価:☆☆☆