1. トップページ
  2. 温泉天國のススメ
  3. 湯の小屋温泉・洞元荘

群馬県

ゆのこやおんせん・どうげんそう

湯の小屋温泉・洞元荘

たぬきのお宿として有名な奥利根の渓流沿いの名旅館
水上インターから車でのんびりと1時間ほど、洞元湖のほとりに建つ和風温泉旅館が洞元荘です。たぬきの宿として人気のある旅館で、夜になると餌付けされた野生の(たぬき)が寄ってきて、愛くるしい姿を披露することで知られています。館内にはいくつかの内湯と露天風呂があり、湯巡りが楽しめる宿としても人気があるようです。玄関の前には信楽焼きのたぬきの置物が沢山整列して並んでいました。とても愛嬌のあるたぬきが並んでいる壁の先にあるのが、名物の「夕立風呂」という大きな露天風呂です。壁を回り込むと木造の脱衣小屋があり、手前が男性、奥が女性の入口となっています。脱衣所内には簡易的な棚があるだけの、ちょっと規模の小さなものです。脱衣所を出ると板張りの足場があり、すぐ目の前には大きな湯舟が広がっています。ところがすぐ隣をみると扉がもうひとつあるのです。そう、ここは脱衣所こそは分かれていますが、男女混浴の露天風呂なのです。湯舟は岩風呂になっていて、手前側は脱衣所から延びた屋根が覆っています。屋根の下には大きな提灯(ちょうちん)がぶら下がっていて「夕立風呂」と書かれていました。湯は山側にある石組みからジャンジャンと注がれています。無色透明、無味無臭の単純泉で、温度もまぁまぁ適温といったところです。大量に注がれていますが、掛け流しになっているとのことで、源泉が豊富であることがわかります。木々の緑に囲まれながらも広くて開放感があり、とってもいい雰囲気でした。続いて川の対岸にある浴場に向かいます。宿の本館の脇を流れる川には木造の橋が架けられています。その橋を渡っていくとそのほとりに「仁王の湯」という露天風呂がありました。木造の大きな浴舎の前にはその名のとおり巨大な仁王様が左右に祀られていて、お寺の仁王門のようになっていました。脱衣所は棚だけのシンプルな構造ですが、けっこう広めに作られています。そして脱衣所を出ると巨石で囲まれた岩風呂がありました。こちらは男女別になっていますが、それでもけっこうな広さのある露天風呂です。露天はまさしくリバーサイドで、湯舟のすぐ外側には川が流れています。湯舟に浸かりながら川の流れや周りの景色なども楽しめるので、とても開放的でした。仁王の湯の先には洞元茶屋という建物があります。こちらは、1階が浴場で2階が食事処になっています。道路に面していて、日帰り入浴の受付も行っています。木造山小屋風の建物で浴室は岩風呂と檜風呂とがあります。どちらも内湯で露天風呂ではありません。質素でシンプルながらも広めの脱衣所があり、そこから浴室に入ると岩風呂があります。比較的小ぢんまりとした浴室で、ボディソープ、リンスインシャンプーの用意された洗い場があります。浴室の脇には檜風呂へと繋がる扉があります。こちらはちょっと広めで、湯舟から床、壁まで総檜造りで、3つの湯舟が並んでいます。ちなみに、この浴室は女性の脱衣所からも出入ができるようになっていて、男女混浴になっています。それぞれの湯舟は温度が違っていて、好みの温度を捜して入ることができます。ちょっと湯治場のような雰囲気もあって、とても落ち着いた印象を受けました。どの浴場も雰囲気がよく、また滑らかなサラッとした湯でとてもいいムードです。今回は立ち寄りで利用しましたが、泊まってゆっくりと楽しみたい温泉宿ですね。
掲載: 2008/05/24
Data
  1. 所在地:群馬県奥利根郡みなかみ町藤原字湯の小屋
  2. 入浴 :2007年5月
  3. 泉質 :単純温泉
  4. 泉温 :源泉76.1度
  5. 湧出量:毎分2300リットル
  6. PH :8.3
  7. 形態 :公衆浴場 男女別
  8. 露天風呂:あり
  9. 開放度:☆☆☆☆
  10. 清潔度:☆☆☆
  11. 気軽度:☆☆
  12. 野趣度:☆☆
  13. 秘湯度:☆☆
  14. 優雅度:☆☆☆
  15. 人気度:☆☆☆☆☆
  16. 景色 :☆☆☆☆☆
  17. 総合評価:☆☆☆☆