三重県
いのくらおんせん・しらさぎえん
猪の倉温泉・しらさぎ苑
強いツルツル感が気軽に味わえる高台の日帰り温泉施設
津市白山町、国道165号線から２キロほど脇道に入った、須磨河内池畔の高台にある温泉地が猪の倉温泉です。そこの宿泊施設「ふよう荘」に隣接する日帰り温泉施設が、「しらさぎ苑」です。比較的新しい造りの温泉施設で、平屋建てではあるものの綺麗で立派な施設になっていました。館内に入ると左手にコイン返却式のシューズロッカーが並び、正面がロビーと受付です。浴場はそのロビー前にありますが、右手に向かうと畳の休憩室やその奥に喫茶ルーム、大広間、多目的ホールなどもあり、定期的にイベントが行われているなど、とても活気ある温泉施設となっていました。脱衣所はすべて鍵付きのロッカーとなっていますが、こちらもコイン返却式のロッカーとなっていました。脱衣所の規模からしてもそれなりに大人数でも対応できそうな雰囲気です。浴室に入るとまずは掛け湯があり、左手にはボディソープ、リンスインシャンプーの用意された洗い場エリア、そして右手には水風呂、そして正面には大きな主浴槽がありました。浴室の正面は全面がガラス張りになっていて、その先には庭園風の露天風呂が見えました。シンプルではあるものの、なかなか雰囲気の良い浴場です。まずさっと掛け湯をして体を流してから湯舟に向かいます。ところが、床の石タイルが妙にヌルヌルしてバランスが崩れそうになります。これは温泉の成分によるもので、コケが生えているわけでも清掃が行き届いていないわけでもありません。そして湯舟に入ると、これがまた全身に膜が覆ったかのようなツルツル感というか、ヌルヌル感を味わえます。湯そのものはとてもさっぱりとしているのですが、湯が肌に触れると化学反応でツルツル感が生まれるようです。これはとにかく気持ちいいので、女性でなくともうっとりとしてしまうことでしょう。ちなみに、水風呂もどうやら温泉が使用されているようで、強いツルツル感を味わうことができました。露天風呂は内湯のすぐ外側にあります。巨石を並べた岩風呂になっていて、庭園風の露天風呂となっています。湯舟は広く、そしてその奥の方は丸太を杭のようにして取り囲んだ湯舟もありました。湯は壁側の岩を伝って流れるものと、湯舟の中央からニョキッと突き出た土管のような筒からモコモコと湧き出る湯口がありました。注がれる湯はほとんど無色透明ですが、内湯と同じようにツルツル感の強い湯です。とても人気があるようで、このときも多くの入浴客で賑わっていました。その人気も頷 ける泉質で、雰囲気もよかったので近くに用がある際には寄ってみてはどうでしょう。
掲載: 2008/11/30
Data
- 所在地:三重県津市白山町佐田
- 入浴 :２００７年８月
- 泉質 :炭酸水素ナトリウム(NaHCO3)メタホウ酸(HBO2)
- 泉温 :源泉19.7度
- ＰＨ :９．７
- 湧出量:毎分169リットル
- 形態 :日帰り温泉施設 男女別
- 効能 :アトピー、神経痛、冷え性、疲労回復など
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆☆☆
- 人気度:☆☆☆☆
- 景色 :☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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