群馬県

かめざわおんせん・かめざわおんせんせんたー

亀沢温泉・亀沢温泉センター

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亀沢温泉は、榛名山の西側、国道406号から少し外れた山の中にある秘湯ムード漂う温泉施設です。秘湯の名にふさわしく、しばらくクネクネとした山道を走ったその奥にあります。辿り着くとそこにはログハウスになった大きな建物が見えてきます。ここは宿泊施設ですが、日帰り温泉施設としても人気があり、週末にもなるとそれなりに人がやってくるそうです。館内はフローリングになっていて、まさに山小屋の雰囲気があります。２階は客室で、１階の右手奥には広間になった休憩室、そして左側に浴場があります。脱衣所には棚に籠が並び、内湯への扉と露天風呂への扉があり、どちらへも脱衣所から直接向かうことができます。まずは内湯に向かいました。こちらはタイル張りの一見したところオーソドックスな浴室ですが、広々としていて、また窓ガラスが大きいのでとても明るい雰囲気です。かなり蒸しているようで、モワッとした熱気を感じます。湯舟はこれもとても大きなもので、Ｌ字を右回転させたような形をしていました。手前側には気泡浴がついていて、奥の突き出た部分は浅くなっていて寝湯として利用できます。角には打たせ湯の装置がありましたが、湯は落ちていませんでした。たまたまこの時動いていなかったのか、すでに利用されなくなってしまっているのかは不明です。湯は浴室の中央にある石の枡のような湯口から注がれています。無色透明の湯ですが、これがまたけっこう熱めの湯です。脱衣所の温泉分析表の説明によると、源泉は42.3度あるそうですが、加熱して利用されているそうです。循環装置や消毒はされておらず、加水もしないで掛け流されて利用しているそうです。匂いはほとんど感じませんでしたが、飲んでみると薄い塩味を感じました。意外とマロヤカな味です。湯は非常にさっぱりとした湯ですが、キメが細かいようなサラサラ感がありました。湯口の湯は熱いものの、湯舟は広いのでわりとぬる目です。奥の寝湯でゆっくり浸かるのも非常に気持ち良かったです。ところが、温度は少し低めなものの、塩分を含む泉質ということと、浴室が蒸しているということで、しばらく浸かっていると汗が止まらなくなるほど温まりました。外の露天風呂は一段低くなったところにあります。巨石で囲まれ岩風呂になっていて、こちらもそれなりに大きな湯舟となっています。湯舟の中央に突き出た湯口からモコモコっと熱めの湯が注がれています。露天風呂は谷間の小川沿いにあり、対岸はうっそうと茂った山になっています。それにしても周囲はすっかり山の中なので、とにかく静かです。湯舟に浸かっていると、サササーッと谷間を流れる小川の音しか聞こえません。カゲロウがゆっくりと飛び交っていて、自然の中にいる実感が湧いてきます。この宿は以前にも、そうかれこれ15年ほど前に友人同士で宿泊したことがあり、そのときは飲んだくれてしまっていたのですが、温泉はすごく良かった記憶があったので、念願の再訪を遂げたのでした。とにかくおススメの温泉施設です。できることなら宿泊でゆっくりと過ごすのが良いでしょう。

掲載: 2009/01/12

Data

1. 所在地:群馬県高崎市倉渕町川浦
2. 源泉名:薬師の湯
3. 入浴　:２００７年１０月
4. 泉質 :ナトリウム−塩化物温泉(弱アルカリ性低張性高温泉)
5. 泉温　:源泉42.3度
6. ＰＨ　:８．１
7. 蒸発残留物:2.64g/kg
8. 形態　:温泉宿泊施設　男女別
9. 効能　:神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺など
10. 露天風呂:あり
11. 開放度:☆☆☆☆
12. 清潔度:☆☆☆☆
13. 秘湯度:☆☆☆
14. 景色　:☆☆☆☆
15. 総合評価:☆☆☆☆