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鳥取県

とっとりおんせん・たいすいかく

鳥取温泉・対翠閣

しいたけ会館の異名を持つ、しいたけづくしの温泉宿
鳥取は県庁所在地が温泉街にもなっているという珍しい都市です。鳥取駅の周辺には天然温泉を謳った旅館やホテルが並び、温泉銭湯もいくつか点在していてまさに温泉地となっているのです。対翠閣は鳥取駅の南側、徒歩6〜7分のところにある温泉宿です。温泉宿といっても、見た目は産業文化センターやセレモニー会場といった堅苦しい雰囲気で、旅館というよりはシティホテル系のイメージでした。実際、宴会やパーティなどでの利用が多いようです。この宿は遠くから見るとその屋上の上の看板に書いてある「しいたけ」の文字が目立ちます。しいたけ会館として知られているそうで、しいたけを使った様々な料理が名物なのだそうです。しいたけを使用した一般的な料理から、珍しいメニューからお菓子やソフトクリームまで、とにかくシイタケ三昧を楽しむことができます。宿のフロントは2階にありますが、浴場は1階にあります。「大黒の湯」と「白兎の湯」のふたつの浴場が男女にわかれています。浴場入口には浴場の名前にもなっている大黒様が鎮座していました。大黒様はキノコを、食用と薬用と毒キノコに分類するように命じたと伝えられる人なのだそうです。源泉は独自源泉を使用していて、地下200メートルから湧出しているのだそうです。脱衣所に入ると、まずは温泉分析表と冷水のサービスがありました。脱衣所内には棚に籠が並ぶタイプと、鍵付きのロッカーのタイプがあり、どちらでも好きな方を利用することができます。洗面台には綿棒やローションなども用意されていて、清潔的でとても広々としています。浴場は内湯のみで露天風呂はありません。浴場に入ると左右に洗い場があり、奥のガラス窓際に大きな湯舟がひとつあります。ガラス窓の外には日本庭園風の小さな庭があり、それを眺めるように湯舟が造られていました。湯舟は左側半分はくるぶし程度のとても浅い湯舟になっています。そこで横になると背中がちょうど湯に浸かる感じで、とても気持ちがいいものでした。また、その一角には飲泉用の湯口があり、トロトロと湯が注がれています。さっそく飲んでみると、後味のあまりない苦味と塩味がありました。よく見ると飲用口の周囲の岩が、クリーム色に変色したり赤茶けたりしていました。含有成分が多いようで、けっこう独特の癖がありあまり美味しくはない味です。浴室は石畳になっていて、湯舟は岩風呂になっています。内湯ながらも雰囲気は悪くありません。湯は少々黄銅色に濁った湯で、塩分を含んでいることもあってかとっても温まる湯でした。温泉は万古不易な地球の恵み、いつまでも恩恵を授かり続けていきたいものですね。
掲載: 2009/01/31
Data
  1. 所在地:鳥取県鳥取市富安
  2. 源泉名:対翠閣2号泉源
  3. 入浴 :2008年1月
  4. 泉質 :ナトリウム−硫酸塩・塩化物泉(低張性中性温泉)
  5. 泉温 :源泉41.2度
  6. 掘削深度:200メートル
  7. 形態 :温泉旅館 男女別
  8. 効能 :健康増進、疲労回復、慢性婦人病、動脈硬化症、病後回復期など
  9. 露天風呂:なし
  10. 開放度:☆☆
  11. 清潔度:☆☆☆☆
  12. 気軽度:☆☆
  13. 異色度:☆☆
  14. 景色 :☆☆
  15. 総合評価:☆☆☆