島根県
みまたおんせん・みまたおんせんかいかん
美又温泉・美又温泉会館
まるで生まれ変わったかのようなツルツル肌に変身
美又温泉は島根県の中ほど、浜田市の山合にあるひっそりとした静かな温泉地です。元治元年(1864)に開湯したといわれる温泉は、つるつるの滑らかな湯ざわりが特徴で、通称「美人の湯」として知られています。山に囲まれた辺鄙な場所にある地味な雰囲気の温泉地ですが、いくつかの温泉宿が軒を並べる老舗の温泉街として知られています。歓楽街的な要素はまったくなく、ひっそりとしていますが、静かにじっくりと温泉情緒を味わうにはうってつけの場所ではないでしょうか。その美又温泉の入口に建つ共同湯が美又温泉会館です。建物は白壁の鉄筋でわりと大きめの建物ですが、非常に地味な雰囲気がありました。館内入口には券売機があり、そのすぐ目の前に受付があります。受付のすぐ右側がちょっとしたロビーになっていて、そして男女別の浴場入口があります。脱衣所は小ぢんまりとしていて鍵のかからない扉付きの木造ロッカーが並びます。貴重品は浴場入口脇にあるコインロッカーを利用しましょう。浴場は右手側に洗い場が並び、左側から奥へとかけて逆Ｌ字型に湯舟がありました。小ぢんまりとした素朴な浴場ですが、湯舟の中に「Ａ」の字のような穴のあいた石がオブジェのように突き出ていたり、石組みの湯口があったりととってもユニークな造りです。それぞれどんな意味合いが込められているのかは、あまりよくわかりません。湯舟の真ん中にちょこんとあるので、手すりのような気もしますが、それにしては中途半端な感じもしますし、全体的にそれほど飾りに凝ったような施設でもないので、ますます謎は深まるばかりです。湯舟は手前は深めで奥は浅くなっています。半身浴スタイルで入浴するのにもいいでしょう。湯は無色透明でサラッとした湯ですが、肌に触れるとツルツルッとした美又温泉特有の浴感の味わえる湯です。まるで石鹸が落ちていないと錯覚するようなツルッした浴感で、急に肌が生まれ変わったように綺麗になった気がします。またとてもよく温まる湯で、浴後は汗が止まらず、冬場だったのですがしばらくポカポカとして寒く感じませんでした。施設のすぐ近くには温泉神社もあり、地元にも愛されている温泉だと感じました。
掲載: 2009/02/01
Data
- 所在地:島根県浜田市金城町追原
- 源泉名:第４次泉源、２号泉 混合
- 入浴 :２００８年１月
- 泉質 :アルカリ性単純温泉(低張性アルカリ性温泉)
- 泉温 :源泉45.4度
- ＰＨ :９．８
- 蒸発残留物:0.23g/kg
- ラドン含有量:1.35x10-10Ci/kg
- 形態 :公衆浴場 男女別
- 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺など
- 開放度:☆
- 清潔度:☆☆
- 気軽度:☆☆☆☆
- 地元度:☆☆☆☆
- 素朴度:☆☆☆☆
- 景色 :
- 総合評価:☆☆☆
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