栃木県
ゆにしかわおんせん・やげんのゆ
湯西川温泉・薬研の湯
岩肌から流れる自然のままのワイルドな野天風呂
湯西川温泉は栃木県日光市の北西部、鬼怒川から車で１時間ほど、深い山あいにある素朴な温泉地です。平家の落人伝説のあるロマン溢れる温泉街で、老舗の温泉旅館をはじめ、とても風流な旅館の建ち並ぶ人気の観光スポットにもなっています。秘境ムードがありながらも優雅な旅館があるので、落ち着いて温泉を楽しみたい人におススメできる温泉地です。温泉街を貫くように流れる湯西川に架かる湯前橋のたもと、共同浴場の対岸にはワイルドな野天風呂があります。岩肌が剥き出しになっていて、自然のままを活かしたとても風情ある野天風呂です。周囲には脱衣所もなく、当然のことながら男女の区別もなく、周囲からは丸見えで、ただ湯舟があるだけの非常にワイルドな露天風呂です。金井旅館の所有で無料開放しているようです。金井旅館側から橋を渡り、川に下りていき、橋の下を潜ったところにあります。脱衣所がないので、利用する際には皆さん各自でビニール袋を用意したり、近くの岩の上に衣服を置いて入浴しているようです。湯舟の周囲は足場も整備されていないので、利用する際には足元に注意して入りましょう。また、夜間は照明もないので利用するのは危険かもしれません。湯舟は大人が４名ほど入るとちょうどいいくらいの大きさで、山側からちょうどいいぐらいの温度の湯が注がれています。溢れ出た湯はそのまま川に流れ込んでいるので、完全な掛け流しの状態です。無色透明で、微妙にツルッとする柔らかい湯で、軽く硫化水素のような臭いがありました。対岸の本家伴久萬久旅館や共同浴場の湯は特にそういった臭いを感じなかったのですが、源泉も泉質も違うのかもしれませんね。すぐ目の前なのにこんなにも違いがあるのかと思うととても不思議です。温泉分析表のようなものは、一切無いので実際どうなのかは不明です。それにしてもこのロケーションは非常に素晴らしいです。ほんとすぐ目の前は水の澄んだ綺麗な渓流が流れています。川を覗き込むと、20センチ前後の魚が泳いでいるのが見えます。鮎や鮠、山女など、魚種がわかるほど綺麗な水です。ザーザーと流れる川のせせらぎを楽しみつつ、のんびりと利用することができます。ちなみに対岸は共同浴場で、また本家伴久萬久旅館の男性用露天風呂もお互いに丸見えなので、非常に開放的で大らかな湯舟です。一般向けではありませんが、ワイルドな野天風呂好きにはたまらないロケーションでしょう。
掲載: 2009/04/19
Data
- 所在地:栃木県日光市湯西川
- 源泉名:天楽堂の湯
- 入浴 :２００８年４月
- 形態 :野天風呂 混浴
- 脱衣所:なし
- 開放度:☆☆☆☆☆
- 清潔度:☆☆
- 気軽度:☆☆
- 野趣度:☆☆☆☆☆
- 異色度:☆☆☆☆
- 景色 :☆☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆☆☆
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