静岡県
いずこうげんおんせん・こうげんのゆ
伊豆高原温泉・高原の湯
虫や葉っぱも温泉大好き。野天風呂が楽しめる高原の湯
伊豆半島の東側、国道135号線沿いにある高原の湯は、野趣溢れる露天風呂が楽しめる日帰り温泉施設です。伊豆急行の伊豆高原駅からも近く、また国道にはいくつもの案内看板があるので非常にアクセスのよいところにあります。東伊豆を巡る幹線道路沿いにあるので、行楽帰りにひと風呂浴びるのにも都合がいいですね。周辺には伊豆オルゴール館や人形美術館、テディベアミュージアムなど、人気の美術館等があり知的に楽しめるエリアとなっています。館内に入ると左手のシューズロッカーに履物を入れ、受付をします。受付では「湯札」と書かれた紙切れを渡されました。これは帰る際にフロントに返すようです。札には日付と時間、そして整理番号が書かれていました。利用は３時間までとなっているので、滞在時間の参考にしましょう。館内は黒光りした板張りになっていて、民芸調の雰囲気が漂っています。館内奥へと進むと畳の休憩場があり、マッサージチェア等の並んだデッキもありました。全体的に開放的で広々とした印象です。浴場は階段を下りた階下にあります。ミシミシと歩くたびに軋む床の音がなんとも言えませんね。脱衣所はすべてコインロッカーになっています。返却式ではありませんので、開け閉めするたびにお金がかかるので注意しましょう。浴場に入ると、左手にはボディソープとリンスインシャンプーの用意された洗い場があり、右手に湯舟の並ぶエリアがありました。わりと小ぢんまりとした感じで、洗い場もそんなに多くはないので混雑すると順番待ちになりそうです。湯舟は手前側がジャグジーになった岩風呂で、中型の浴槽です。内壁側には強力な打たせ湯が２基ありました。また角にはサウナもあります。内湯は全体的に地味で小規模ですが、ここのメインはやはり露天風呂のようです。外へ出るとまずは水風呂があり、そして大きな湯舟があります。岩風呂になっていて、木々の合間から射し込む木漏れ日が湯けむりを幻想的に演出しています。露天風呂はまだまだ奥にも続きます。緩い傾斜の斜面を利用して上段、中段、下段と３つの湯舟が並んでいます。並んでいるといっても、それぞれ大きな岩や木々に囲まれ、独立したような湯舟です。周囲は鬱蒼とした雑木林になっていて、森の中にある野天風呂という雰囲気がよく出ていました。作られた自然というより、本当の自然に近い森なので、木の葉や虫、蜘蛛なども多いのですが、それも野天風呂の醍醐味でしょう。湯はほとんど無色透明で、軽くツルッとした浴感のある軽い湯です。無味無臭ですが浸かっていると内側からホクホクと温まる湯で、とても気持ちよかったです。ちょっと割高感は否めない印象ですが、伊豆高原という立地を考えると妥協の範囲かもしれませんね。のんびりと優雅に過ごしたい温泉施設です。
掲載: 2009/09/27
Data
- 所在地:静岡県伊東市八幡野
- 源泉名:すいらん荘温泉
- 入浴 :２００８年１０月
- 泉質 :アルカリ性単純温泉(低張性・アルカリ性・温泉)
- 泉温 :源泉41.5度
- 形態 :日帰り温泉施設 男女別
- 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばりなど
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆
- 野趣度:☆☆
- 景色 :☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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