茨城県

たかはぎやまのゆ

高萩山の湯

太平洋を見下ろす高台の宿で、静かにのんびり過ごす
「高萩山の湯」は高萩インターからすぐ、県道沿いの小高い丘の上に建つ小さな旅館です。小さなといっても鉄筋の立派な建物で、高萩の街並みや太平洋までも見渡すことのできる見晴らしのよさが自慢の宿です。県道沿いにある看板を目印に脇道に入りますが、これがまた細くて急勾配なので驚きます。対向車とはすれ違うこともできないので、ドキドキしながら先へと進むと、すぐに広い駐車場に出ます。その道の細さと建物や駐車場の立派な雰囲気とのギャップがとても新鮮に感じました。寂しい場所にポツンとある宿なので、少し寂しさを感じますが、冬になると北茨城名物のあんこう鍋を食べに泊まりにくる客や、日帰りで宴会を楽しむ客など、四季を通じてけっこう需要のある宿のようです。浴場は1階の奥にあります。脱衣所は棚にカゴが並ぶシンプルなスタイルです。貴重品用の小さな鍵付きロッカーも用意されていました。浴場は内湯のみですが、それなりに広々と感じるすっきりとした浴室です。外壁側には洗い場が並び、大きなガラス窓があるのでとても明るく感じます。内壁側には直径が3.5メートルぐらいある円形の湯舟がありました。壁側には石を組んだ山のようなものがあり、その中腹から湯が湧き出して川になって注がれていました。丸い湯舟の底、中心点あたりからもモコモコと湯が注がれていました。湯舟からは溢れる気配はないので、循環式になっているようです。湯は無色透明で、非常にあっさりとした感じの湯です。若干の消毒臭がある程度で、味覚もほとんど何も感じることはできませんでした。温泉分析表や天然温泉であることを示しているようなものはまったくなく、ホームページ等では弱アルカリ泉とだけ紹介されているのですが、温泉法の基準に達しているのかどうかは不明です。天然温泉に(こだわ)らなければ、気軽に立ち寄りのできる静養向きの浴場として重宝できそうですね。浴場の雰囲気は質素ながらも窓の外には木々が見えます。手前側は桜の木になっていたので、春先には風情ある景色を楽しむことができるでしょう。
掲載: 2009/10/11
Data
  1. 所在地:茨城県高萩市上手綱
  2. 入浴 :2008年10月
  3. 泉質 :弱アルカリ泉
  4. 形態 :旅館 男女別
  5. 効能 :温熱効果、美肌効果、疲労回復など
  6. 露天風呂:なし
  7. 開放度:☆
  8. 清潔度:☆☆☆
  9. 気軽度:☆☆
  10. 景色 :☆☆
  11. 総合評価:☆☆