大分県
みょうばんおんせん・つるのゆ
明礬温泉・鶴の湯
別府三秘湯のひとつ、墓地の奥にあるワイルドな野天風呂
別府八湯のひとつ明礬温泉は、別府温泉郷の中でも山側に位置する自然豊かな温泉地です。そのさらに奥には別府三秘湯と呼ばれるワイルドで個性的な野天風呂が点在していて、温泉好きを惹きつける人気のスポットとなっています。その中のひとつ「鶴の湯」は、中でも一番アクセスの楽な温泉なので、気軽に立ち寄ることができます。別府の市街地からは国道500号線を明礬温泉方面へと進み、その手前で鶴見霊園へと進んでいきます。鶴見霊園はとても大きな共同墓地で、別府湾を見下ろすとても見晴らしのいいところです。その霊園を突き抜けていくとやがて行き止まりとなり、そこから徒歩で１分ほど山に入ると鶴の湯が見えてきます。霊園の奥にまさか野天風呂があるなんて驚きのロケーションですね。日中なら景色の良い開放的なところですが、夕暮れ以降はちょっとドキドキの肝試しスポットですよね。鶴の湯は山の中といっても、周囲は木々ではなく野焼きのされた山肌になっているので、とても開放的な雰囲気の場所にあります。夏場だと日陰もほとんどないので、逆につらい場所かもしれませんね。墓地から歩いていくと脇に細い排水路があり、その先に湯舟があります。湯舟の前には簡素ながらもしっかりとした脱衣場が建てられていて、女性用の脱衣場まで用意されています。湯舟は当然のことながら混浴になっているので、野湯になれた女性でないとなかなか入りづらいことでしょう。湯舟は細長いものですが、その中央に木製の橋が渡してあり、その下流側は湯舟の底にレンガ状の詰石が敷かれています。上流側は砂の底となっていました。掘り込んだ、少し深めの湯舟ですが、湯はわりと底の方にあるだけなので水深はそれほど深くありません。寝そべりながらゆっくりと入るのもよし、半身浴で浸かるのもよしといった感じです。湯は微妙に白濁しているような青白っぽい湯ですが、ほとんど無色透明です。湯はわりと熱めの湯で、上流側の奥から注ぎこんでいます。硫化水素臭がプンプンと漂い、火山性の温泉なのだとあらためて実感させられます。アクセスも楽で、ある程度整備もされていて、それでいて無料でいつでも利用できるとあって、秘湯などとは呼ばれながらも訪れる人はとても多いです。地元の常連の方から温泉マニア、ファミリーで訪れた観光客まで幅広い人たちに愛されているようです。しかしながら、夜間はその特異なロケーションからか、肝試しついでに入浴していき、そのまま湯舟で宴会、ゴミを散らかしたまま帰る輩も多いようです。利用する人々誰もが気持ちよく過ごせるように、くれぐれもマナーを守り、節度を持つことを肝に銘じましょう。
掲載: 2010/01/17
Data
- 所在地:大分県別府市
- 入浴 :２００９年３月
- 形態 :野湯 混浴
- 脱衣所:あり(女性専用あり)
- 開放度:☆☆☆☆☆
- 清潔度:☆
- 気軽度:☆☆
- 地元度:☆☆☆
- 野趣度:☆☆☆☆☆
- 秘湯度:☆☆☆
- 疲労度:☆☆
- 異色度:☆☆☆☆
- 人気度:☆☆☆☆
- 景色 :☆☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆☆☆
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