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北海道

のぼりべつおんせん・たきもといん

登別温泉・滝本イン

ビジネスライクながらもアットホームな天然温泉宿
登別温泉は活火山を源泉とする大温泉地帯で、北海道屈指の観光温泉地としても有名です。歴史的にも古く、アイヌの人々にも昔から親しまれていたようです。開拓後も温泉地としての開発も早く、安政5年(1858年)には「第一滝本館」の前身となる温泉宿が建てられたとのことです。その第一滝本館は今や温泉街の中心的存在になるほど立派なホテルになっており、その姉妹館として「滝本イン」というビジネスライクな温泉ホテルがあります。第一滝本館とは路地を挟んで反対側に建っており、わりと小ぢんまりとした宿ということもあって、アットホームな雰囲気を楽しむことができるようです。非常に小ぢんまりとした宿ということもあって、浴場もとても素朴なものとなっていました。宿泊者は目の前にある「第一滝本館」の大浴場を利用できるので、こちらの浴場はオマケみたいな位置づけなのでしょうかね。でも、落ち着いて入りたいならこちらの方が穴場かもしれません。浴場はエレベータで1階におります。1階に下りるとは何だか妙な感じですが、正面玄関が2階で、フロントは3階にあるのです。斜面に建つ宿なのでこんな感じになっているのでしょう。エレベータを降りて廊下を進んでいくと、途中にあるのが男湯で、突き当たりにあるのが女湯でした。華やかなイメージはなく、少し古びかけた雰囲気さえも感じられます。宿全体の雰囲気としては古びた感じもないのですが、半地下ということもあって少し陰湿な印象があるのかもしれません。脱衣所は棚にカゴが用意されただけのシンプルでちょっと狭いところです。貴重品ボックスも用意されていました。浴場に入るとこちらは湯舟がひとつあるだけのシンプルで小ぢんまりとした内湯でした。ここは内湯のみで露天風呂などはないようです。湯舟は5〜6名ほどが入れる大きさです。源泉の温度は65.8度と高温なため、加水しているそうです。それでも熱い場合には湯口の脇にあるパイプから加水して温度調整することも可能なようです。湯はほんの少し濁っていますが、ほとんど透明です。非常に滑らかな湯ですが、ほんのりと硫化水素の臭いが漂い、しっかりとした温泉気分が楽しめます。飲むとけっこう酸味があり、「スッパイ」といった印象です。第一滝本館とは違って広い浴場ではなく、また湯舟もひとつしかありませんが、非常に落ち着いて浸かることができました。とてもリーズナブルに宿泊できるにもかかわらず、ゴージャスな第一滝本館の温泉浴場も利用できるので、登別観光の拠点としての選択肢も非常に「あり」だと思います。
掲載: 2010/04/10
Data
  1. 所在地:北海道登別市登別温泉町
  2. 源泉名:一号乙泉
  3. 入浴 :2009年8月
  4. 泉質 :酸性−含硫黄・(ナトリウム)−硫酸塩泉(硫化水素型)
  5. 泉温 :源泉65.8度
  6. PH :2.44
  7. 蒸発残留物:0.923g/kg
  8. 形態 :温泉ホテル 男女別
  9. 効能 :慢性皮膚病、高血圧症、動脈硬化症、糖尿病、慢性婦人病など
  10. 露天風呂:なし
  11. 開放度:
  12. 清潔度:☆☆
  13. 気軽度:☆
  14. 景色 :
  15. 総合評価:☆☆☆