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宮城県

さくなみおんせん・みあしのゆ

作並温泉・美足の湯

ウイスキー樽から注がれる作並ならではの足湯
作並温泉は仙台から山形へと抜ける国道48号線沿い、青葉区作並にある山間の温泉地です。いくつかの温泉宿が建ち並び、いわゆる温泉街を形成していますが、あまり歓楽的な要素のない静かな温泉地です。温泉街の中に平成20年(2008)にオープンしたのが「作並湯の駅LaSanta(ラサンタ)」という観光交流センターです。ラサンタという言葉は、スコットランドの言葉で「ぬくもり」を意味するのだそうです。どうしてスコットランドなのかというと、スコットランドはウイスキー発祥の地として知られ、作並にはニッカウヰスキーの工場があることからネーミングに結びつけているようです。ここはいわゆる観光ドライブインのような施設ですが、「道の駅」ほど規模の大きなものではありません。駐車場はそれなりに広々とあるものの、メインとなる建物は意外と小ぢんまりとしています。施設内には観光案内の窓口をはじめ、特産物を売っている売店や喫茶コーナーがありました。また、絵画や工芸品が並べられた展示室もあります。ふと気が付くといろいろな掲示物に混じって温泉分析表がさり気なく掲げられていました。作並温泉の紹介の一部なのかと思いましたが、唐突に分析表があるのでどういうことかと眺めてみると「仙台市作並観光交流センター美足の湯」と書かれています。確かに「湯の駅」を謳いながら温泉に関するものがないというのも妙だなと思ったら、施設内には足湯もあるようです。どこにそんなものがあるのかと外へ出てみると、建物の前の広場の隅にポツンとそれらしき施設が見えました。屋根のついた小さな足湯で、取り囲むようにして8名ぐらいが楽しめるようです。湯舟は長方形で、その一辺には大きな樽が置かれ、そこから湯が足湯へと注がれています。腰掛部分は木造で、湯舟は小さなタイルを敷き詰めたものです。湯は無色透明でサラッとしたものです。しかしながら、温まるには相当時間がかかりそうなほど、ぬるい湯でした。晩秋の寒い時期だったので、寒くてあがれないほどでした。足湯はやっぱり少し熱めぐらいでないといけませんね。ちなみに注ぎ口の樽は、ウイスキー樽のようです。ニッカウヰスキーのマークが描かれていました。作並を象徴するかのようないい演出ですね。もう少し温度が高いといいのですが、気軽に立ち寄って利用できるので、ドライブの途中にいかがでしょう。
掲載: 2010/07/17
Data
  1. 所在地:宮城県仙台市青葉区作並字元木
  2. 源泉名:佐蔵の湯
  3. 入浴 :2009年10月
  4. 泉質 :単純温泉 低張性弱アルカリ性高温泉
  5. 泉温 :源泉42.7度
  6. PH :8.4
  7. 蒸発残留物:718.6mg/kg
  8. 形態 :足湯 男女別
  9. 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばりなど
  10. 脱衣所:なし
  11. 開放度:☆☆☆☆☆
  12. 清潔度:☆☆☆
  13. 気軽度:☆☆☆☆☆
  14. 景色 :☆☆☆
  15. 総合評価:☆☆☆