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千葉県

きっしょうりゅうじんのゆ・きっしょう

吉祥龍神の湯・吉祥

天然温泉と山海のグルメを楽しめる宿
12月初旬の週末に、海鮮グルメを楽しみたくて房総半島の先端、館山方面へとドライブに出かけてみました。もちろん海鮮グルメだけが目的ではなく、非常に重要なのが温泉の存在です。館山周辺は景勝地やレジャースポットなど四季を通じて遊びどころ満載のエリアですが、白浜温泉だけでなく小さな温泉が点在する温泉スポットでもあります。けっこう地図やガイドブックなどにも載っていない温泉もあるので、やはり現地で情報を収集するのも楽しみのひとつですね。この「吉祥」という温泉宿も現地でたまたま見つけた日帰り可能な温泉スポットでした。国道410号線を館山市街地から外房方面へと走らせ、海岸付近の交差点にさしかかると、その角に温泉宿の看板が目に入りました。さっそく案内表示に従って路地へと入っていくと、その先に新しいながらも粋な雰囲気の温泉旅館がありました。しかもその玄関には「温泉入浴」の看板が立っています。日帰り温泉という雰囲気ではなく、一般の料理旅館という印象の静かな宿でした。地元の食材を中心とした山海料理が楽しめる温泉宿なのだそうです。シーズンオフということもあるでしょうが、先客は1組ぐらいしかいないようです。さっそく玄関に入ると、すぐ脇のフロントから女将さんが顔を出しました。料金を払って中に入ると、廊下のすぐ手前側に男湯が、その奥に女湯の暖簾が揺れています。脱衣所は小ぢんまりとして、まさに小さな旅館の浴場という雰囲気です。棚にカゴが並び、少し狭いですが雰囲気は悪くありません。浴場はタイル張りの内湯ですが、とても広くてのびのびした印象を受けました。それというのも浴室の奥側には大きなガラス窓があり、そこから坪庭が見えるのです。しかも、その庭には四季折々の庭木が植えられ、とても優雅な雰囲気なのでした。紅葉のシーズンは終わってしまったような時期でしたが、色づいた葉っぱも鮮やかで、とても綺麗でした。浴室内は手前側が洗い場で窓際に大きな湯舟があります。わりと蒸しているように感じた浴室ですが、そのとおり湯舟の湯がけっこう熱めでした。沸かし湯のようですが、ちょっと温度が高すぎる気がします。もう少し温度をさげてもいいのではないでしょうか、もったいないと感じました。でもけっして熱すぎるというわけでもなく、気持ちよく汗が噴き出るぐらいの温度でした。湯は無色透明でサラッとした湯です。特に臭いなども気になるものはありません。微妙にツルッとした肌触りを感じる柔らかい湯でした。ちょうど入れ違いで先客が帰ってしまったので、貸切状態でのんびりと利用することができました。ただ、熱い湯だったこともあり、浴後は汗がとまらないほど温まりました。シーズン中は多少混雑するかもしれませんが、行楽帰りに立ち寄るにもちょうどいい感じです。また、宿の雰囲気もよく、行楽地もたくさん近くにあるので、レジャーの拠点として利用してみるのもいいでしょう。
掲載: 2010/07/24
Data
  1. 所在地:千葉県館山市大神宮
  2. 入浴 :2009年12月
  3. 泉質 :ナトリウム・カルシウム-炭酸水素塩・硫酸塩冷鉱泉
  4. 泉温 :源泉17.6度
  5. 湧出量:毎分20.9リットル
  6. PH :7.51
  7. 蒸発残留物:0.840g/kg
  8. 形態 :温泉旅館 男女別
  9. 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばりなど
  10. 露天風呂:なし
  11. 開放度:☆☆
  12. 清潔度:☆☆☆☆
  13. 気軽度:☆☆
  14. 穴場度:☆☆☆
  15. 景色 :☆☆☆
  16. 総合評価:☆☆☆