高知県

とうわおんせん

十和温泉

露天から眺める四万十川の雄大な眺め
日本最後の清流、四万十川を遡っていくと、どんどん深い谷になっていきます。十和温泉は四万十川がクネクネと蛇行する山間に湧く温泉で、国道沿いに温泉施設があります。ここは宿泊施設ですが玄関脇には入浴を歓迎する電光掲示板があり、一般入浴も受け付けているようです。四万十川沿いに建つので眺望も期待できる宿という印象で、さっそく入浴してみることにしました。今回は大雪に見舞われた大晦日、国道441号との分岐点辺りから道路の雪が激しく積もってくるようになりました。ようやく宿が見えてきましたが、駐車スペースがやけに小さいです。他にもあるのかと探してみると、宿の正面、鉄道高架の下にも駐車場がありました。宿は鉄筋のわりと新しい雰囲気の綺麗な宿です。玄関を入ると正面がフロント、そして右奥に浴場入口がありました。浴場の手前には大きな木板に温泉分析表が書かれたものが飾られています。こういった些細なことでも雰囲気が伝わってきますね。脱衣所は非常にシンプルで、大きな鏡のある台が正面にあり、縦長のスチールロッカーがズラッと並んでいるだけです。鏡台も、一番隅に洗面台があるだけで、あとは単なる台です。ドライヤーがいくつか用意されていました。ロッカーはフロントで渡されるロッカーキーを利用します。シンプルだけど上品で、そんなに殺風景というわけではありません。でも、あまり宿の脱衣所っぽくありませんね。浴場に入ると、こちらはタイル張りのオーソドックスなスタイルの浴室です。壁際に洗い場がいくつか並び、そして大人が4名も入ればいっぱいという感じの小さめの湯舟がひとつあるだけです。湯舟にはジェットバスがついています。角にジャブジャブと注がれる湯口がありますが、湯舟からはまったく溢れ出る気配もないので、完全なる循環ではないでしょうか。消毒臭もしっかりと感じます。さっそく体を洗い流してから湯舟に浸かります。無色透明、微妙に濁りがあるようにも感じます。非常にさっぱりとした癖のない湯で、さほど気になる特徴はないようです。しかしながら、湯口の上には「炭酸水素がとび交っています。スカシて見て下さい。(ビールのアワみたいなもの)」と書かれた板がありました。さっそく見てみようと思いますが、どこを見ればいいのかよくわかりません。湯口の注がれる中を覗いてみても、そういったものは見えませんし、湯舟を見ても何も見えません。色々と試してみましたが、よくわかりませんでした。浴室内には出入口付近に飲泉台もありましたが、残念ながらこちらは「工事中」と書かれていて飲むことができません。飲泉が可能ってことは、けっこう期待できる湯だっただけに非常に残念です。ちなみに外には露天風呂もあります。こちらは夏季限定ということで、この寒い季節には利用されていないようです。一応、外に出てくると、真っ白い雪が降り積もっていましたが、そこからの景色はなかなか見事なものでした。雪景色の四万十川というのもいいものですね。この露天風呂ですが、どうやら冷泉を注がれるようです。熱く火照った体を冷ましながら、雄大な四万十の景色を眺めるのもいいでしょう。今回はちょっとつまらない感じでしたが、季節を選んでいくといいのではないでしょうか。
掲載: 2010/11/14
Data
  1. 所在地:高知県高岡郡四万十町十和川口
  2. 入浴 :2009年12月
  3. 泉質 :ナトリウム−塩化物・炭酸水素塩鉱泉
  4. 泉温 :源泉19.4度
  5. PH :8.7
  6. 形態 :温泉宿 男女別
  7. 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばりなど
  8. 露天風呂:あり(冬季閉鎖)
  9. 開放度:☆☆
  10. 清潔度:☆☆☆
  11. 気軽度:☆☆☆
  12. 景色 :☆☆☆☆
  13. 総合評価:☆☆