群馬県
さるがきょうおんせん・りゅうせつ
猿ヶ京温泉・りゅう雪
美味しい料理と掛け流しの温泉が楽しめる湖畔の宿
「れいく美遊 りゅう雪」は、赤谷湖畔に建つ粋な雰囲気の温泉宿です。水上方面から国道17号線を三国峠方面にやってくるとやがて赤谷湖が見えてきて、猿ケ京温泉に辿り着きます。「りゅう雪」は、温泉街の一番手前側にあり、湖畔にポツンとさりげなく建っているので、ついつい通り過ぎてしまいがちなロケーションにあります。カーブ手前の道路脇にポツンと建っているので、小さな宿なのかと感じますが、実は崖にへばりつくように建つ宿なのです。見た目以上に奥行きも高さもそれなりにある中規模の宿となっています。和の雰囲気を大切にした宿のようで、民芸調の装いとモダンなスタイルが絶妙に融合しています。作務衣を着た従業員が温かく出迎えてくれるのも、思わず「ただいま」と言ってしまいたくなるほど自然な感じがしました。玄関のあるロビーは建物の３階に位置しています。浴場は階下の１階部分にあるようです。さっそくエレベータで下りて行くと、１階の廊下の途中に男女それぞれの浴場入口がありました。右側が男湯で左側が女湯になっていましたが、夜中に男女が入れ替わるようで、宿泊すればその両方の浴場を楽しむことができます。まずは右側の浴場に入りました。脱衣所は非常にシンプルで、やや年季のようなものも感じますが、けっして嫌な雰囲気ではありません。棚にはカゴが並んでいるだけの簡素なものですが、余計なものがないだけでシンプルなスタイルです。浴室に入ると、こちらは岩風呂になっていました。表面を平らにした不揃いの大きさ石が敷き詰められた床に、ゴツゴツとしたゴロタ石で囲われた湯舟があります。無機質な印象もあってか、浴室内はちょっと薄暗いように感じますが、岩の質感といい、この少し暗く感じるぐらいの方がムードがあるような気がします。露天風呂もありますが、こちらはもっと小ぢんまりとした湯舟があります。小ぢんまりとはいえ、その少し先には湖が見えます。すぐ脇が湖畔というわけではなく、木々の向こうに湖面が見えるような感じです。それにしても非常に静かな雰囲気で、自然を感じながら入浴を楽しむことができました。もう一方の浴場は、またタイプの異なるものです。内湯は大理石のような乳白色の石タイル張りの湯舟があり、小ぢんまりとしながらも明るい雰囲気がありました。こちらも無色透明の湯がなみなみと溢れていて、掛け流しになっているようでした。内湯は少し熱めですが、露天風呂はややぬる目になっています。鳥の囀りを聞きながら、のんびりと露天で寛ぎたいものです。できればもう少し湖面に近いところにあると、景色もいいのでしょうが、何だかもったいない気がしました。しかしながら、ロビーからは優雅に湖面も眺められ、また食事処も湖面側だと優雅な景色を楽しみながら食事をすることができます。割りとリーズナブルな宿にも関わらず、雰囲気が非常に良くて、とても気に入りました。
掲載: 2011/01/30
Data
- 所在地:群馬県利根郡みなかみ町相俣字芦ノ沢
- 源泉名:猿ヶ京源泉 １号井戸・２号井戸
- 入浴 :２０１０年６月
- 泉質 :ナトリウム・カルシウム−硫酸塩・塩化物温泉
- 泉温 :源泉53.7度
- ＰＨ :７．５
- 蒸発残留物:1.36g/kg
- 形態 :温泉旅館 男女別
- 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばりなど
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆
- 清潔度:☆☆☆
- 気軽度:☆
- 景色 :☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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